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6×6升目の中将棋的ゲーム(長さん)

 前々回の、各国チェス・将棋類の発展手法のまとめに
於いて、中将棋の盤升目適用性を「12升目と跳んで、
15~18升目」と表現した。これは、獅子に関する
特別則が存在する、獅子駒の”獅子的踊り”数が、
2踊り以下と、3踊り以下のケースに対応している。
しかし、自然数には1もあり、以下ここでは、「小獅」
と名づける踊り数が1以下であるから1たけの獅子駒
が存在する、6升目程度の、中将棋的ゲームは、はたし
て成立しえるのかを考えてみたので、結果を記す。

 ここで、中将棋的ゲームとは、獅子という動きの大きい
駒が存在するという点が特徴なのではなくて、
”獅子は互い取りが出来ない”という獅子に関する特別
な規則が有る為に、終盤まで獅子が1枚づつで残りやす
い、将棋ゲームの事である。

その獅子の作用で、余分な侍従小駒の駒余りの問題は、
中将棋の場合、解決され、発展したと考えられるのであ
る。
具体的にこのテストミニ将棋では、
6×6升目の一例として鯨将棋の盤を用い、2段自陣で、
次のように、駒を並べて開始した。以下は、相手陣を、
こちらから眺めた形で、示している。

一段目は右端から、飛車、桂馬、金将、玉将、桂馬、角行
二段目は右端から、歩兵、歩兵、小獅、歩兵、歩兵、歩兵

ここで、駒の動かし方は、小獅を除いて、日本将棋と
同じとする。そして、

小獅は、玉将と同じ動きとし、この駒は取られても勝負
には関係ない、玉駒ではなくて一般駒である。和将棋の
熊眼や、大局将棋の毒狼などの働きと、同じである。
敵陣2段目以降で、中将棋のルールで成り、成り駒は、
日本将棋と同じである。すなわち、元の位置の駒に書くと、

一段目は右端から、龍王、金将、不成、不成、金将、龍馬
二段目は右端から、と金、と金、不成、と金、と金、と金
である。なお、言うまでも無く、この将棋に「持ち駒ルー
ル」は、適用しない。駒は全部取り捨てである。

そして、ここで大切な事は、小獅にも「獅子に関する特別
な規則」形式の、禁手をこの将棋でも入れたことである。
すなわち、

①次の手で取り返される手があるとき、小獅を小獅で、
取る事ができない。(足の付いた、または、影足の付いた
獅子の規則)
②小獅以外の駒で、相手が自分の小獅を取った時、更に、
取り返す手が相手に有っても無くても、ただちには次の手
で、別の所に居て、相手の前の手では使われていない、相
手の小獅を、取り返す事ができない。ただし、▲を自分、
△を相手と仮にしたときに、△小獅取り、▲別の手、
△別の手、▲小獅取りと指すのは良い。(”強い”先獅子
の規則)

とした。
なお、この将棋では、小獅の2枚目以上が双方とも、発生
する可能性は無く、この6×6升目制将棋の小獅は、中将
棋の獅子と違い、隣接升目1歩しか動かせないので、付け
喰い、居喰いは無い。
 実際これでこの将棋を指してみると、中将棋より成り易い
のと、桂馬が走り駒に成らない、直ぐに太子に成ってしま
うので、酔象が入っていない、以上3点が少し中将棋と違
う感じがする。が小獅が適度に残って、たとえば8×8升
目金1枚づつ制の、私の言う、(原始)平安小将棋よりは、
小型の割には、少しましな、取り捨て型ゲームになるよう
な感じがした。
 よって、ひょっとすると、中将棋的改善ゲームの適用升目
は、先にのべた12升目付近と、15~18升目付近の、
2つの不連続領域だけでなく、6升目にも、跳んで存在し、
ひょっとすると全部で、3つの不連続領域に、分かれて存
在しているのかもしれないと結論された。(2016/12/20)
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