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大大将棋型のトライルールを適用可能な変形大将棋(長さん)

 前回、コンピュータが苦手とするゲームの例として、
大大将棋に、9段目に玉将が達したら、トライ勝ち
というルールの、ルール変更の大大将棋を紹介した。
ところで、本ブログは、大大将棋ではなくて、大将棋
が中心題材な為、大将棋で大大将棋のようなゲームを
作ったら、トライルール入りの、駒数多数ゲームが、
はたして可能なのか、どうかを考えてみた。
ただし、平安大将棋では、可能でもそれ以前に面白み
に欠けるため、小駒余りの多い大将棋の中でも走り駒
・大駒もたくさん有る、15×15升目130枚制の
後期大将棋を、題材として選んだ。
ただし、前回のべたように、後期大将棋のままでは、
走り駒が枯渇した時点で、玉将のトライ勝ちを目指す
ように指せば良い、単純なゲームになるため、走り駒
を、小駒で、大大将棋のように被服する配列に、変え
た、新たな、15×15升目130枚制初期配列変更
変形後期大将棋を、考えた。以下に、その将棋の初期
配列を示す。
無題.GIF
大大将棋と同じように、将駒が銅将以下、前列にせり
出し、歩兵下列に、小駒が並び、逆に走り駒・大駒の
類が、玉将の居る、最も下の段に並べ替えている。そ
の他、獅子を下段済みに置き、中段に、角行・龍馬が、
初期配列駒を幾つも動かさないと、中段に出られない
ようにし、大大将棋の雰囲気を、出そうとしている。
 試しに、この初期ルールの新作駒配列大幅変更型の
後期大将棋に、大大将棋で説明したのと同様に「玉将
が、中央行の段、すなわち8段目に出たら、トライ勝
ちルール」を適用してみた。
 なお、手法は、前回と同様、オーストラリア人、
スティーブ=エバンスの将棋ソフト「将棋類」で、対
コンピュータ対局を、私が行って、様子を確かめた。
 結果を記すと、場合によってはトライで勝ちになる
事も、元々の配列とは違って、しばしば出そうであっ
た。が、大大将棋よりは、普通に、玉の詰み合いにな
る事の方がまだ多そうだった。理由は、陣の腹の部分
が、大大将棋より、この変形後期大将棋の方が弱く、
端攻めが、大大将棋に比べて、成功しやすい為である。
 オリジナルの大大将棋と、この将棋の初期配列とを
比較してみると、この130枚制将棋では、猫叉の両
隣が空隙になっている点が、まだ違っている。
 ここに、横の守り駒、たとえば、大大将棋から借り
るとすれば、踊鹿とか変狸とか、横3升目+和将棋の
盲犬動きの夜叉を入れるなどして、端攻めが成功しに
くく、よって玉将の中央行へのトライがしやすいよう
な、駒の追加を更にすれば、大大将棋並みに、大将棋
でも、トライルールの有る駒数多数将棋に、もしかし
たら、なるのかもしれないと思われた。
 何れにしても、走り駒や大駒、(特別規則の無い)
獅子駒の多い将棋で、トライルールが有効な将棋は、
自陣が5段程度にはなる、15×15升目で、駒数は
138枚程度の、結構大規模な後期大将棋類似の新作
ゲームが、最も単純なゲームに、なる可能性が強いと、
今回のテスト結果からすると予想された。(2016/12/30)

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