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”優れた中将棋の存在”に依存しない理想の摩訶大大将棋の試作(長さん)

前に述べたように、後期大将棋同様、摩訶大大将棋もまた、中将棋
の隆盛が実際には有って、それ自身が流行る必要の無い、室町時代
に試作された将棋だと私は見る。そのためこの将棋も、駒の動かし
方パターンを考える手間を減らすために、小駒を増やしすぎており、
袖が中央に比較して、弱くなる度合いが強すぎると、私は考えてい
る。後期大将棋に方行、横龍、白象、馬麟、踊鹿を導入し、
”15×15升目142枚制の理想の後期大将棋”を作成たときに
も述べたが、摩訶大大将棋でも、4段目は端の方まで、仏教駒の
強さ並みの3升目以上の踊り駒を並べ、3段目も、端の方まで二踊
り駒にしないと、それ自身が指して、玉詰みの局面まで楽しめる、
攻め駒の不足しない将棋には、ならないと私は思っている。前回ま
でに、後期大将棋についてのべた要領で、今回は、摩訶大大将棋に
ついても、それではと

19×19升目204枚制の、理想の摩訶大大将棋を試作してみる。

まず現行の摩訶大大将棋は次のような初期配列である。
向こう側を見る形で、中央から左辺のみを七段目まで書くと、
一段目:玉将、提無、金将、銀将、銅将、鉄将、瓦将、石将、土将、香車
(ただし、”提無”の所には、左辺に提婆、右辺に無明を置く。)
二段目:酔象、盲虎、猛豹、蟠臥、空升、淮古、空升、猫叉、空升、反車
(ただし”蟠臥”は左が蟠蛇、右が臥龍、”淮古”は左が淮鶏、右が古猿)
三段目:師子、麒鳳、悪狼、空升、盲熊、空升、嗔猪、空升、老鼠、空升
(ただし、”麒鳳”の所には、左辺に麒麟、右辺に鳳凰を置く。)
四段目:狛犬、力金、羅夜、飛龍、空升、猛牛、空升、桂馬、空升、驢馬
(ただし”力金”は左が力士、右が金剛、”羅夜”は左が羅刹、右が夜叉)
五段目:奔王、摩鉤、龍王、龍馬、角行、竪行、横飛、横行、左右、飛車
(ただし”摩鉤”は左が摩曷、右が鉤行、”左右”は左が左車、右が右車)
六段目:歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵
()
七段目:空升、空升、空升、空升、仲人、空升、空升、空升、空升、空升
となっている。ただし摩曷は、星座のやぎ座(羊)の中国名だが、web
では正しく表記できない。
特に、四段目を戦力上”平らにする”事が最も大切である(3段目
以下は大まかに言うと、1段づつ繰り下げれば作れる。)そこで、”

四段目:狛犬、力金、羅夜、飛龍、空升、猛牛、空升、桂馬、空升、驢馬
(ただし”力金”は左が力士、右が金剛、”羅夜”は左が羅刹、右が夜叉)”

は、次のようにしてみた、すなわち、新

四段目:狛犬、力金、羅刹、鳩夜、四天、大象、豹王、禽曹、山鳩、走兎
(ただし”力金”は左が力士、右が金剛、”鳩夜”は左が鳩槃、右が夜叉)

ここで、四段目は走兎を除いて3升目以上の踊駒。踊りの形式は、
大阪電気通信大学方式の、2升目師子の不正行度踊りが、”ちょびっ
と拡張された師子”形式になるもので、ただし、このケースは、狛犬
と師子は例外として、他は、
”指定された踊り数でしか踊れない、踊り数の範囲指定がその数だけ
の1通りのみの、指定が厳しい踊り”で良いと思う。なお狛犬と師子
についてだけは、踊り数は1からその数までの範囲幅広型であり、
例外である。
特に新しい種類の駒の動かし方については、
鳩槃が縦横4方向2升目踊り、斜め4方向5升目踊り。
夜叉を縦横4方向5升目踊り、斜め4方向2升目踊り、に変え、
四天が縦横斜め8方向4升目踊り。
大象が前と前斜め3方向3升目踊り、その他5方向5升目踊。
豹王が縦横斜め8方向5升目踊り。
禽曹が後ろを除く7方向3升目踊り。後ろへは行けない。
山鳩が斜め前へ5升目踊り。横と後ろの3方向に歩み。(羅刹で3踊
りを、5踊りに変えた動き。)
走兎は前に走り、斜め前と後ろ、斜め後ろの計5方向は歩み。走り駒。
で、将棋種が混じった所もあるが、このパターンが覚えやすいと私は
思う。なお12支の駒種を、変更後に、減少させないようにしている。
ほかも示すと、押せ押せで駒の場所が変わったり、手直ししたりして、
次のようになった。
一段目:玉将、提無、金将、銀将、銅将、鉄将、瓦将、石将、土将、香車
(ただし、”提無”の所には、左辺に提婆、右辺に無明を置く。)
二段目:酔象、盲虎、踊鹿、蟠臥、空升、淮古、空升、老嗔、空升、反車
(ただし”蟠臥”は左が蟠蛇、右が臥龍、”淮古”は左が淮鶏、右が古猿)
(また、”老嗔”は左が老鼠、右が嗔猪)
三段目:師子、麒鳳、馬麟、空升、飛龍、空升、猛牛、空升、桂馬、空升
(ただし、”麒鳳”の所には、左辺に麒麟、右辺に鳳凰を置く。)
四段目:狛犬、力金、羅刹、鳩夜、四天、大象、豹王、禽曹、山鳩、走兎
(ただし”力金”は左が力士、右が金剛、”鳩夜”は左が鳩槃、右が夜叉)
五段目:奔王、摩鉤、龍王、龍馬、角行、方行、竪行、横行、左右、飛車
(ただし”摩鉤”は左が摩曷、右が鉤行、”左右”は左が左車、右が右車)
六段目:歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵
()
七段目:空升、空升、空升、空升、仲人、空升、空升、空升、空升、空升
とした。ただし摩曷は、星座のやぎ座(羊)の中国名だが、web
では正しく表記できない。
特に、五段目で横飛を抜き、方行(このケースは金成り)を入れて
駒を移動させた。桂馬の位置を変更したため、新しい配列で言うと、
竪行の前升目の歩兵が、浮き駒になるのを防止するための、横飛の
取り除きである。
また、三段目で悪狼に変えて馬麟を入れた。これは、斜めに2升目
踊る動きの金将という、攻めに使える踊り駒だと私は認識している。
更に、二段目で猛豹を横に2升目踊る金将の動きの、踊鹿に変えて、
酔象の地点の守りを強化した。なおこの将棋では、提婆と無明の
ルール(底欠け横向き金将型、欠け横向き銀将型2種、欠け玉将型
等、4つ位説がある。)を調整すると、ディフェンスの性能が、更
にある程度変わると、私は認識している。最初は、
大阪電気通信大学の”底欠け横向き金将型”で試してみるつもりで
ある。
成りのルールは諸説あるが、新たに加わった、
踊鹿が方行
馬麟が奔王
夜叉と鳩槃が金成り、
四天、大象、豹王、禽曹を不成りにして、
山鳩を、斜めに走り、縦横4方向3升目踊りの大鳩
走兎が、前と斜めの計6方向に2升目踊りの隠狐。
方行が金成り、
程度で、これも将棋種が入り混じったり、駒によっては踊りの様式
が違うようだが、まあこの程度で良いように私は思う。
成り条件則は、大阪電気通信大学の”摩訶大将棋のルール”の成り
条件則で最初は良いと思う。
そのうちに上記のルール群で、試しにゲームをやってみようと思っ
ている。
たぶんこれで、オリジナルの摩訶大大将棋に比べて、袖に隙が少な
く、かつ駒が枯れずに終盤まで激しい戦闘が、持続する将棋になる
ように、私には予想される。(2017/04/17)

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