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(コラム)羽生善治氏、7冠永世を達成(長さん)

2017年12月5日の将棋竜王戦で、挑戦者の羽生善治棋聖が
竜王の渡辺明棋王に勝利し、日本将棋、人間の七タイトルについ
て、全て永世称号を得た。羽生善治氏は、
永世名人を2008年に、永世王位を1997年に、名誉王座を
1996年に、永世棋王を1995年に、永世王将を2007年
に、永世棋聖を1995年に達成し、最後となった永世竜王を、
通算7期で、今回達成したと、記録されている。なお、以下に、
当時の史料を示す。

羽生善治.gif
羽生善治氏は、将棋連盟内に於いては、これまで現役の花形棋士
として活躍してきた。しかし、今期で年齢が47歳に達し、棋士
一般としては、ピークを過ぎるころとなったようだ。様子から
私が察するに、現在は勝負一筋のようで、同世代の永世名人資格
保持者の、森内俊之九段等とは違い、直ぐには将棋連盟の運営に
係わる事に、興味は無さそうである。
 しかしながら、彼が将棋連盟組織の中核として、平成の次の年
号の時代に活躍する事は、私の認識として、巷の声無き声のよう
に思う。恐らく、江戸時代の囲碁の棋士の渋川春海のように、
将棋連盟組織の外にも広く顔の効く彼は、彼が元気で居る限りは、
周りに押し上げられて、自然に連盟の中心人物になってゆくので
はないかと、私は現時点で予言しておく。
 思えば彼は、コンピュータ将棋が、サイレントムービーの時代
の、最後の人間の花形将棋棋士となった。

コンピュータ将棋ソフトと、彼が、たまたま直接対決しないで、
どうやら終わりそうなのは、不思議だったが、めぐり合わせだっ
たのかもしれない。

そうではなくて、そのように仕向けさせた、将棋界の恩人の神様
が、天国には何人も居るのだとすれば、彼を無駄に消耗させ、命
を短くする事が無かったという点に、大いに感謝したい。

彼は、ソフト対決の局面では、これまでの所、ツマハジキにされ
た感じであったが、これが不運か幸運かは、まだ謎だろう。

つまり彼が更に、今後新設されるかもしれない、永世叡王を目指
して将棋を指し続け、叡王戦のスポンサーの意向で、彼が叡王に
なった時に、電王戦勝利ソフトとの直接対決が無いと、断言はで
きないからだ。何しろ未来は、基本的に知りえない世界である。
 何れにしても、彼には今後も体を壊すことなく、ソフトという
機械が、人間の上位に立つ世界に、否が応でも対応しなければな
らない、次の時代をより良い方向に導く、日本将棋界のリーダー
に、ゆっくりとで良いので、変貌していって、もらいたいものである。
(2017/12/07)

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