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日本将棋の盤に、酔象、猛豹の有る46枚制将棋は有ったのか(長さん)

日本将棋連盟編のテキストにも記載されていると、ものと人間の文化史
将棋Ⅰに記載されている、表題の小将棋類は、江戸時代の将棋御三家の
一つ伊藤家の伊藤看寿が、宝暦年間の1755年に作成した、将棋図巧
に、林信充が序で、記載していると聞く。定説では、平安大将棋の誤認
等で、存在しないという意見が強い。

香桂銀金玉金銀桂香
口飛口豹酔豹口角口
歩歩歩歩歩歩歩歩歩
口口口口口口口口口
口口口口口口口口口
口口口口口口口口口
歩歩歩歩歩歩歩歩歩
口角口豹酔豹口飛口
香桂銀金玉金銀桂香

本ブログでの立場は、上記の初期配列の、小将棋は取り捨てルールでも
良ければ、

誰かは指しそうなゲームである

である。つまり、猛豹は中将棋で最下段の、香車と銅将の間にある、ポ
ピュラーな駒だから、小将棋に導入しようと考えるのは、自然とみる。
だから、

表題の46枚制将棋も、持ち駒ルール無しで、試みられてはいた

のだろうと、ここでは独自に見るのである。
 以下断定はしないが、中将棋指しの感覚だと、猛豹は、金将の上に、
盲虎の代わりに置くというよりは、たとえば左桂馬を一枚除いて、代わ
りに不成りの猛豹を入れ、9×9升目36枚制平安小将棋(持駒有り型)
を、指すと言うアイディアの方が、先に浮かびそうな感じもする。この
将棋も、桂馬が合い当たりしないので、

9×9升目平安小将棋の、旦代の難点は存在しない。

以下の形で普通に、持ち駒有りの将棋が指せると、私は理解する。逆に
言うと、室町時代の初期の段階で、今述べた、

香桂銀金玉金銀豹香
口口口口口口口口口
歩歩歩歩歩歩歩歩歩
口口口口口口口口口
口口口口口口口口口
口口口口口口口口口
歩歩歩歩歩歩歩歩歩
口口口口口口口口口
香豹銀金玉金銀桂香

という初期配列の、小将棋は、中将棋が隆盛なら簡単に、思いつけたは
ずである。だから、不成り猛豹駒等が今の所、全く出土していないのも、
不思議と言えば、不思議と思うべき、なのではないかと私は考える。
 言い伝え的な記録では、西暦1080年頃に、大江匡房は、「酔象や
猛豹を取り除いて、”日本将棋を完成させた”」といい、他方、西暦
1530年頃に、後奈良天皇が、同じく「酔象を取り除いて、
日本将棋を完成させた、」とも伝えられる。
 ちなみにこの2つの言い伝えが似ているのは、誤伝による混同のせい
ではなくて、

「酔象や猛豹を取り除いて、”日本将棋(実は標準型の平安小将棋)を
完成”させろ、」という主張を、日本の皇族家が、西暦1080年頃~
1530年頃まで450年間、お決まりのように、何回も主張し続けて
きたが、それによる人的被害はほとんど無いので、単に記録が失われた
ためだけ

なのではないか、とするのが、本ブログの独自主張である。そこで、
本ブログの見解に従えば、どうみても幾らでも、上記のような将棋は
指されそうなのに、その割には、

指された傍証が無いという点が、逆にむしろ不思議

とみる。だから何らかの阻害要因を仮定した方が現象を、よりうまく
説明できるのではないかと、考える立場を今の所取るのである。すると
一例として以上のような、皇室による将棋ルールへの、絶え間ない介入
の史実が、今の所は仮説に留まるものの、一応浮かび上がって来ると、
いう事なのである。(2018/01/10)

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