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ビザンチン・チェスをチェックしてみた(長さん)

昨日、アラブのイスラムシャトランジの改良版として紹介した、
ビザンチン・チェスを2局だけだが指し、玉駒の詰み易さをチェック
してみた。下の写真は、こちら側が、向こう側の飛車2枚、大臣、兵
等で攻められ、玉が孤立化し、向こう側(仮に後手)が勝った局面の
例である。ちなみに、この局面は、後手が△5六飛車と王手を掛けて
詰んだ所である。

ビザンチンチェス.gif

なお写真で、6八の位置の”と金”は、実際には大臣(猫叉動き)に
成った、兵である。従って、先手8六の位置の玉将で、7七の位置の
飛車を、後手の成り歩兵の大臣が利いているため、取る事は出来ない。
また、7四の位置の”歩兵”は、実際には、チェスのポーンの動きの
ルールなので、7五の位置に先手玉を進めることができない。よって、
この局面で、先手玉は、このビザンチンチェスでは、詰んでいると見
られる。
 写真のように今回は製作が煩雑なため、時計状のビザンチンチェス
の盤は作成せず、普通の将棋盤で、円環部分は、繋がっているとみな
して、日本将棋の駒で指してみた。なお、チェス系は、敵味方を色で
区別するが、写真では、日本将棋の駒で代用し、駒の向きで敵味方を
区別する事にしている。写真の代用盤で、最上段となる、一段目と
二段目が、後手側の駒を並べる段であり、最下段となる、七段目と
八段目が、先手側の駒を並べる段になる。
 そして普通に、イスラムシャトランジの駒を配列すると、この場合
は、ビザンチンチェス流に円環盤に、駒並べたことになるとした。
なお、玉駒は、ここではチャトランガ流に、左に固定している。
 すなわち、写真の実際の日本将棋で代用した盤(8×8の升目が有
る)で、それぞれ1一が8一、2一が7一、3一が6一、4一が5一
の升目と、円環状になるように繋がるのであり、同じくそれぞれ、
1八が8八、2八が7八、3八が6八、4八が5八の升目と、円環状
になるように、繋がるのである。なお、今回はビザンチンチェスの兵
駒は、インド・古代チャトランガ同様、相手の初期配列駒の位置に
到達すると、その相手の初期配列位置の駒に成るとした。
 すなわち写真で、先手の兵駒は、8一の地点で飛車に、7一の地点
で八方桂馬に、6一の地点で象(跳ぶ、飛龍)に、5一の地点では、
大臣(猫叉)に、写真の4一の地点では、王には成れないので不成り
で、5一に進んだ後、以後歩兵と、反対の向きに進むようになり、
3一の地点では象に、2一の地点では八方桂馬に、1一の地点では
飛車に成るとした。
 それに対して後手の兵駒は、1八の地点で飛車に、2八の地点
で八方桂馬に、3八の地点で象(跳ぶ、飛龍)に、4八の地点では、
大臣(猫叉)に、写真の5八の地点では、王には成れないので不成り
で、4八に進んだ後、以後歩兵と、反対の向きに進むようになり、
6八の地点では象に、7八の地点では八方桂馬に、8八の地点では
飛車に成るとした。
 むろん、外国のゲームのため、持駒ルールは無い。
 そこで円環で接続する部分の、行き所を確かめるのが、多少やや
こしいが、実際に指してみると、写真の詰み上がりの例でも、判る
とおり、

飛車が二枚残っている側は、小駒を上下から攻めて、相手の王(玉将
で代用)を、孤立化させやすく、また玉の動ける横の升目数も8から
4升目と半分になるので、イスラムシャトランジより、ビザンチン
チェスの方が、玉が窮屈になって、勝負がつきやすい事は確か

なようである。ただし、

大差が有るとまでは言えない

ように思えた。以上のように、ビザンチンチェスは、イスラムシャト
ランジと、ルールがいっしょだとすれば、飛車が追いかけると、相手
玉が詰むケースが、多少は多い、イスラムシャトランジを、改良した
ゲームに一応はなって居る事だけは、確かなようである。(2018/04/12)

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