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盤双六は、ルールを改善しても本当に蘇らないのか。(長さん)

以前に、将棋型のサイコロ双六ゲームを考案する以前に、それをする
位いなら本家の盤双六に加勢しないと、本家が消滅してしまう、危機
的現状なのではないかとの旨述べた。今回はこの、本家の危機を救う
方法が、原理的に有るのか無いのかを、問題にする。
 YES.かNO.か、回答を先に書く。

自駒を持ち駒にできる逆持ち駒制度や、逆向きに駒を後退できる、駒
の動かし方ルールの変更などが、改善には有効ではないかとみられる。

 つまり

YES.とみる

という事である。そこで以下、どんどん説明を書いていってしまうこ
とにしよう。
 そもそも、バッグギャモンの、ダブリングキューブルール導入の経
緯を読む限り、問題は、チェスや将棋の類に置き換えると、

取り捨て将棋に良く見られる、終盤逆転の可能性の欠如

に問題があるという事のように読み取れる。だから、滅んだ盤双六同
様、バックギャモン自体も、現状はモッていても、”かろうじてだ”
という事になるのではないか。

つまり、比較的面白い一局を、覇者を決める一局にしたとしても、変
化が緩すぎるゲームのために、極めて面白い一局とまでは生り得ない

という問題が残る、やり方だと私は思う。とすれば、本当の解決策の
典型的な手法は、

日本将棋の”持ち駒ルール”を応用する事

ではないか。
 であるから、話を終盤のダレを防ぐ問題に限ると、ともあれ

相手駒をヒットさせたときの、局面形勢変化が、現状よりも大きくな
るようにし、かつ、特に終盤で、増大が目立つように、ルールを変え
るしか無い

とみられる。
 それにはすばり、

ヒットした相手駒を、振り出しの位置に戻すだけでなくて、ヒットさ
せた、自分の駒は、自分で持ち駒にしても良く、次の手番から、1個
づつ、上がりの位置も含めて、相手の駒の無い、自分の駒の居る目も
含めて、好きな升目に、サイコロの出目とは無関係に、0歩扱いで、
打てるようにしたらどうか

と私は思う。つまり、自分の駒だったという意味で逆の持ち駒が有る
ケースには、サイコロ一回振りの自分の手番で、計3個まで駒が処理
出来るようにするという意味である。更に現行バックギャモンは、
24升目制であるが、ルールを変更すると、升目の総数を変えたり、
終局の条件を変えたりした方が、あるいは、良くなるのかもしれない。
 また、駒の数が30というのも、固定して考えない方が良かろう。
初期配列は、むろん更に、工夫が居るだろう。
 つまりたとえば、ヒットした斬られた駒の行方は、現状がベストと
も言えないのかもしれないし、終局のルールも、相手陣内に詰め込め
ば勝ちという、評判の良くない日本の盤双六ルールは、将棋の感覚か
らは逆に、”駒の視界からの消え”が無いため、もっと升目を増やせ
ば良い手になるようにも見えるのである。つまり、”バックギャモン”
というゲーム名が、最善だとは、限らないと言う事である。そして、
逆持ち駒が出来、また升目を現行より、多少多めに変更したなら、

そもそも駒は、サイコロの目だけ、後退して相手駒をヒットするよう
な手も、相手駒に当てる場合だけ、中国シャンチーの砲のように許す
変更を上記の変更とは組にして、導入しても構わないのかもしれない

と、私は思う。
 こうした発想は、駒を動かすという点で、双六といっしょで、更に
双六とは違って、いろいろな駒の動かし方のある、将棋のデザイナー
の方が、気がつきやすく、加勢があれば、将来双六ゲームの改善は、
今より、かなり旨く行くのではあるまいか。
 次にプライム戦術以外の、有効な戦術が生じるようにするには、
こうした、駒の動かし方に関するルール変更が、複数必要だろう。
 ただし、バックギャモンの場合は、個々の駒の、動かし方の
ルールに、成りのルールを導入するとか、複数のバリエーションを
付けるという手は、少なくとも余り複雑なやり方については、存在し
え無いように思える。逆に単純なやり方としては、自分の駒が3以上
の奇数個いる升目からは、駒を踊りのルールで動かしたり、幾つか以
上になるとか、偶数個になるとかすると、相手の駒は跳び越えられず、
その手前まで行くことだけが、許されるとか、逆に奇数だと、中の1
つが、相手に上空を跳ばれると、ヒットされたのと同じ”踊り喰い”
の扱いになるとか、いろいろ考える事は可能である。
 やはり、文献がありさえすれば、だいたい再現が可能と見られる、
特定の将棋種が滅ぶ事よりも、盤双六の方が、現状は孤立的で、明ら
かに、危ないように私には思われる。ので、将棋ゲームのデザイナー
やゲーム理論の専門家は、現時点ではたとえば、何とかなりそうな、
5五将棋や、普通唱導集大将棋を助けるより先に、5500年の歴史
を持つとも聞いている、本当に危ない盤双六を助ける事の方に、実際
には、ある時点で集中した方が、ゲーム史上は、更に良い結果を生む
のではないかと、私は正直思っている。(2018/06/29)

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