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12升目96枚型狛犬中将棋に制限持駒ルールを導入してみた(長さん)

前に、現行の中将棋で獅子が狛犬に置き換わっており、獅子に
関する特別な規則の無い、神奈川県鎌倉市御成町で、鎌倉末期
または、南北朝期に、今小路西御成小学校遺跡ゲームセンター
にて指された、狛犬中将棋で、成駒が現代中将棋版、成り規則
が、現代に残る中将棋流のゲームを紹介した。取り捨て型のゲー
ムとしては、攻守のバランスが、取れたとしたものだった。そ
して、その少し前に、鎌倉市御成の今小路西御成小学校遺跡ゲー
ムセンターでは、猛豹の位置が1歩前で、猛豹の居る所に鉄将
がある、92枚型が96枚型である、更に初期の中将棋が、知
られていて、このルール変更を、”もっしひょうの駒の導入”
とゲーマーが評して、座が盛り上がっていたに違いないと、
指摘した。
 なお、テスト的に指すと、96枚から92枚制への移行は、
玉将を守る囲いが、強すぎる事を改善するためだと、判明した。
 逆に言うと、

取り捨ての状態で、守りが堅すぎる将棋は、持ち駒ルールの類
を導入すると、バランスが取れる可能性がある。

そこで今回は、余り出来の良く無かった、鉄将が存在して96
枚制の、取り捨ての狛犬型中将棋(鎌倉市御成町、今小路西
御成小学校遺跡ゲームセンターでの、鎌倉時代末期等における、
初期の中将棋の、成りの現代版)に、自陣下から数えて5段目
から8段目に存在する、相手走り駒ないし跳び駒に、それらの
駒の取りを掛ける場合に限り、二歩にならなければ、自由に持
ち駒が打てるという、制限型持ち駒ルールを入れてテストして
みた。
なお、鉄将の成りは、今回は金将にしてみた。以下結果を紹介
する。

狛犬中持駒1_20.gif

上の写真は、今述べた将棋の一局の終端状態(後手の負け)の
一例である。この一局は、中盤から先手が優勢で、終盤後手に、
守りのミスが出て詰んだ。結論を先に書くと、

上に述べた、制限された持ち駒ルールの導入で、私には攻守の
バランスが、だいたい取れているように感じられた。

よって、

持ち駒の有る、普通の日本将棋の強い方用には、更に僅かに
攻守のバランスが、守りに傾くように、再度調整が必要

だろうと、漠然と予想は出来た。
 具体的に調整方法としては、成りを同じく神奈川県鎌倉市の
鶴岡八幡宮遺跡の、”中将棋”駒の如くに、
水無瀬兼成将棋纂図部類抄の後期大将棋流に、成りは、
酔象の太子、麒麟の獅子、鳳凰の奔王の3種と、歩兵だけ金将
成りの計4種類に減少させて、あと不成りに変える方法が、最
も簡単だろうとみられる。
 なおゲームとしては、

普通の取り捨ての中将棋、13升目108枚制の普通唱導集
大将棋の取り捨て型ないしは、制限持ち駒導入型に比べて、少
し見劣りがする程度で、ソコソコのゲーム

となる。難点は、

狛犬の攻撃パターンが、やや大味な点

だ。これが、

ほぼ致命的

だと感じる。
 なお、先行研究の紹介が後になってしまったが、中将棋の類
で持ち駒ルールで指す先例としては、外国人が”日本の将棋は
すべて、持ち駒ルールであると、勘違いして指した、普通の
中将棋の棋譜”が、岡野伸氏の自費出版書、”中将棋の記録
(ニ)”に載っている。
 私はこの文献の将棋を、良くチェックした事が無いので、今
の所コメントできる立場ではない。
 中将棋の持ち駒将棋を、普通の日本将棋の制限のない持ち駒
ルールで指すとすれば、獅子を取って、玉将の1升目置いて向
こうの、玉将が最下段に居るなら3段目に指すだけで詰むので、
普通の打ち歩詰めや、行き所のない位置への打ち駒の禁止程度
の、制限の緩い持ち駒ルールで、かつ中将棋で、普通の持ち駒
ルールの将棋の出来の良いのを作るのは、たぶん無理だろうと、
個人的には思っている。大昔に、遊びで1局指した記憶がある
が、陣がキャシャすぎると感じた覚えが有る。
 今回のは、元駒の獅子は居無いし、王手走り駒取りになるよ
うに、相手が、お手伝いの手を指してくれないと、予め取って
おいたとして麒麟を、玉将が、即死になるようには打てない。
本ブログで今回公開した情報は、

外国人が知らないで指した、持ち駒ルール有りの中将棋とは
違って、ゲーム性能を考えてルール調整して、中将棋系のゲー
ムを、一種の持ち駒ルールで指してみた、以前には余り無い例

だろうとは思っている。結果は、平安大将棋属の将棋で、先行
して、まずまず、それよりも出来の良いのが完成しているが、
中将棋系では、今一歩というのが、”今日までの所”と言う事
になったという訳である。(2019/01/20)

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