SSブログ

中将棋の獅子に関する特別な規則を繋駒の語が無い形に変えた(長さん)

前に述べたように、獅子に関する特別な規則には、合否判断が
難しくなるケースがある。一番簡単な例は、先獅子の規則が
ありながら、繋ぎ駒とか足と言った用語で、合否を決めている
ので、繋ぎ駒とか足とかのルールに該当する駒で、獅子を返し
取りする獅子を討つ絡みの手を指すときに、何処までの範囲で、
先獅子の規則が適用されるのかが、線引きがはっきりしない点
を突く方法である。
 そこで今回は、獅子に関する特別な規則は悪い規則と決め付
けた上で形を変えて、

中将棋がつまらなくならない範囲で、同じような別の規則の
中将棋で、普通の中将棋と同じように指せないのか

を検討してみた。
 答えを先に書く。
1.先獅子の規則は、相次いで獅子を取るときには、例外なく
適用されるとし、繋ぎ駒とか足とかいう用語が、ルールブック
に、先獅子の規則に関して全く現われないようにした。
2.自陣より6段目を境に、獅子の動きのルールを変える。
2.0 獅子以外の、通常の駒を取る場合は、今と全く同じ、
    24升目の中の相手駒が、場合により2枚まで取れる。
2.1 自陣の最奥から6段目までは、獅子の場合だけ、相手
    の獅子は最前列と最後列の10升目では、いつも取れ
    ないとする。中間3列の、合計14升目であれば、そ
    の中に有る相手獅子が、通常の獅子のルールで、足の
    ある獅子等の禁手は全く無しに、元々の獅子の動きの
    ルールで、味方の獅子で取れる。
2.2 相手陣に近い、下から数えて7段目から12段までの、
   6段の中では、隣接8升目の中に入った、相手獅子しか
    獅子についてだけ、いつも取れないものとする。その
    他の点については、2.1の場合と様子が一緒である。
つまり、2.1と2.2は、図に書くと、次のようになり、獅
子同士は、攻めるよりは、守りがわずかに強くなる。
2.1(自陣奥から数えて、1~6段)
口口口口口
田田田田田
田田獅田田(もともと2歩動け獅子自身の位置にも戻れる。)
田田田田田
口口口口口
2.2(自陣奥から数えて、7~12段)
口口口口口
口田田田口
口田獅田口(もともと2歩動け獅子自身の位置にも戻れる。)
口田田田口
口口口口口

口:行けるところ。通常の相手駒なら取れる所。田の位置の
  獅子が邪魔なら、跳んで行っても良いが、返しで取られる。
 なお、踊り型の2歩動きである事には、なんらの変化もない。
田:行けるが、ここに居る相手駒が獅子の場合にだけ取れない。
 なお、踊り型の2歩動きである事には、なんらの変化もない。

 先獅子の規則が強くなったので、獅子を取られる手は、指す
と、この中将棋では、とても不利である。
 実際にこれで一局さしてみた例で、獅子同士が互いに、すり
抜けて、相手陣まで進んだ局面を以下に示す。

特別則変更中.gif

なお、この局面は既に終盤で、この後、写真のように先手が、
▲8五角鷹と寄り、以下△10十二角鷹(先に王手)▲6十一
玉将△6八獅子とした後、▲10三奔王の守り”奔王を出す手”が
この場合には失着で、後手が勝った。結果から見ると、

相手獅子は、獅子を繰り出すのに、通常の中将棋よりも、すこ
し邪魔な感じはする。が、獅子しか、駒が無い訳ではないので、
大きな問題は、1~2局指したくらいで、簡単に判る程度に、
出るようには、とても思えない

という結果だった。
 むろんこの変更でも、獅子に関する、上記のような、別の特
別な規則については、ルール上の問題は出ないと、今の所完全
には保障は出来ない。しかしながら、

取り返される場合はその手が指せない

という形式に、中将棋の獅子に関する特別な規則のルールブッ
ク形式が、それほどまでにコダワる理由が、本当にあるのだろ
うかと、私が今回、疑念を抱き始めた事だけは、確かである。
 なお鎌倉時代末期又は南北朝時代に、神奈川県鎌倉市御成町
の、今小路西御成小学校遺跡ゲームセンターで、獅子に関する
特別な規則の問題からと見られる、刃傷沙汰が、気の荒い鎌倉
武士同士で発生したと、よみがえる中世3武士の都鎌倉にある、
今小路西鎌倉市福祉センター遺跡出土中将棋木札の記載から見
て推定される。木札は鎌倉市役所から紛失した事もあり、正体
の正確な解明が難航している。が、上記のような類の対応をせ
ずに、獅子に関する特別な規則と獅子駒の使用を停止して、
狛犬駒の使用に変えるという選択を、ゲームセンターの鎌倉時
代末期または、南北朝時代の当時の管理人が、したと見られる
理由は今の所謎である。この点について、次回以降に考えたい。
 蛇足だが、獅子に関する特別な規則を、テスト試合で4項目
のうち項目により、一部を制限したという例は聞くが、大幅に
改善するという動きがあると言う話は、少なくとも、第二次世
界大戦から今までの間について、歴史的には恐らく全く無く、
先行研究例を指摘するのは困難とみられる。(2019/01/25)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。