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車の実用品は日本に7世紀から有る(長さん)

前に、西暦1977年の文献である、ものと人間の文化史23-
1将棋Ⅰ、増川宏一氏、法政大学出版局の記載に基づいて、本
ブログで”日本で牛車や、乗り物の車が良く知られるようになっ
たのは、10世紀頃の平安時代であり、車駒が伝来しても、そ
れまでの日本のゲーマーには、車という単語自体も、ピンとは
来なかった”はずだとの旨述べた。
 しかしながら最近、今世紀に入り西暦2002年、”奈良県
桜井市の小立古墳で、車の車輪の木製遺物が出土している”と
の、考古学情報を見つけた。紹介者は奈良県の、
桜井市教育委員会(当時)の村上薫史氏である。
 村上氏によると、この車輪は7世紀後半から末の、藤原京
時代のもので、今の山車に使われる車輪の構造と、余り変わり
が無いとの事である。

7c車輪.gif

 従って、本ブログの”車”の日本での普及年に関する内容は、
最近の考古学上の認識からは、

誤りだった

とみられる。日本で囲碁の記録が始めて現われる、7世紀の、
後半頃以降は、たとえば東南アジアの原始的な象棋、イスラム
シャトランジ等が、日本に漂着すれば、

日本人には、”車”という言葉自体の意味は、ほぼ判る状態

だったようである。謹んで訂正したいと考える。
 よって、車駒の入った10世紀までの象棋類について、日本
に記録が無いのは、

車駒の動かし方ルールに起因するゲームの性能の問題であって、
駒名の意味の問題では、ほぼ無い

と、私にも考えられるようになった。(2019/01/28)

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