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イスラムシャトランジと中国シャンチー持駒ゲーム化比較(長さん)

前に、中国シャンチーを持ち駒象棋化した際、ディフェンス
の強化として、
1)王駒を龍王の動きにする。
2)相/象を酔象の動きにする。
3)相/象は、相手陣に入れ、入っているときには、太子になる。
 そのため、玉駒が最大で、片方に4つできる可能性がある。
4)帥/将、士/仕、象/相の行き場所の制限は、全部止める。
 帥/将の対面ルールも無しにする。
以上の1)~4)の守備の強化で、持ち駒ルールの導入による、
大きな攻撃力の増加は、相殺できると述べた。
 最近、日本シャンチー協会のブログで、”中国シャンチーは、
六博から進化したのであり、外国の象棋の輸入品から、出発して
居無い”との説が有力との旨の、ページを発見した。この論には、

本ブログは、反対である。

 少なくともグローバル社会で、完全にレアーな説を、有力視し
た公平性が疑問なものだと、本ブログでは考える。
 なお日本の将棋史研究者に、象棋の六博起源説に賛成する者が
居るとの話は、今の所聞かない。やはり、象・馬・車駒が、
インドシャトランガと中国シャンチーとで、どちらにも、過不足無
く有るという事実は、大きいものがあるといえる。しかし、”見か
けだけだ”という反論は、言うだけなら可能かもしれない。
 そこで、イスラムシャトランジがシャンチーの親であると考え
る本ブログとしては、とりあえず、イスラムシャトランジの持ち
駒象棋を作り、

上の1)から4)と、ほぼ同じ、ディフェンスの強化方法で、
持ち駒ルール化可能な事を示し、中国シャンチーがイスラムシャ
トランジに近い

事との認識を、補強する必要が有ると考えた。
 そこで、実際にやってみたのだが、結果から取り急ぎ述べる。

1)王駒を奔王の動きにする。
2)象を酔象の動きにする。
3)兵は、シャンチーとは違い、空升目には直進するが、相手の
駒を取るときには、斜め前にチェスのポーンのように動き、猫叉
動きの副官に、最上段で成れるだけにする。なお、それ以降は、
成ったままにした。

以上の守備力の増強で持ち駒ルール化して、攻守が攻めが僅かに
まだ強いか、という程度で、だいたい取れていた。

なお、今回の場合は、中国シャンチーのケース同様、持ち駒ルー
ルに大きな禁止手は作らなかったが、最奥の段に、兵は打てない
とした。
 つまり塞馬脚や塞象眼が無いので、王は龍王でもまだ逃げ足が
鈍く、奔王にする必要があるが、そうするだけで、それで良い
という結果であった。特に、変更パターンの内容が、中国シャン
チー、朝鮮チャンギと、イスラムシャトランジで、全く同じパター
ンで良い事は、

ゲームとして”同類”である事を、強く印象づけた

と考えられた。なお、中国シャンチー等に比べて、イスラムシャ
トランジは、砲駒が無いので、元々守備が強すぎである。そのた
め、より少ない項目数の変更で、バランスが取れたと見られる。
 ちなみに、

象/相を酔象化したために、東南アジアの象棋との区別は曖昧に
なり、恐らく、マークルックやシットゥイン等も、同じパターン
で、持ち駒ルール化できるのではないか

と見られるようになった。持ち駒ルール化の際のやり方の差から、

具体的に、中国シャンチーが、東南アジアのゲームに近いのか、
イスラムシャトランジに近いのかを判定できる程度の精度は、
このやり方の持ち駒ルール化の方法の比較、それだけでは出ない

とみられる。すなわち、この事からは、

中国シャンチーの親が、六博や囲碁ではなくて、シャンチーより
も記録が古い、象棋類のどれかであると見る方がよほど正しい

という証拠を、単に示したに過ぎないとは言える。なお、四人制
時代の古代二人制チャトランガは、日本将棋に似せるように、
1)9升目化する、2)角行動きの象の一方を飛車にする、
3)兵を前で相手駒が取れるようにし、かつ成りを酔象か金将動
きの大臣(副官・司令官)に固定する、できれば4)兵を3段目
化、3段目成りにする・・と、変えてゆくと、両方香車2枚落ち
の日本将棋に、実質なって行く。ので、今回の中国シャンチー・
イスラムシャトランジ方式の持ち駒化とは、別のやり方の方が、
有望である。

だから、日本の平安小将棋とインドの四人制チャトランガが指さ
れた頃のニ人制チャトランガは、将棋属と見なせると、本ブログ
では、木村義徳氏の持駒使用の謎の主張を、更に増幅させて主張

しているのである。蛇足だが、現代のインド・チャトランガ(2
1世紀)は、東南アジアの象棋類であり、今回の、
イスラムシャトランジ方式が使える。(2019/01/31)

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