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今小路西鎌倉市福祉センター遺跡中将棋木札割れて出土した訳(長さん)

よみがえる中世(3)武士の都鎌倉「文字のある生活」
(220ページ~221)等の執筆者、
河野真知郎(かわのしんじろう)氏からの直接情報によ
れば、表題の、神奈川県鎌倉市御成町にある、
今小路西鎌倉市福祉センター遺跡より出土の、墨書木札
は、出土時2つに割れていたとの事だった。
 本ブログ独自の解釈だが、

木札は鎌倉時代または南北朝時代に、元々2枚に分かれ
ていたものを、1枚目の下部を少し削って、南北朝時代
の接着剤(襖のノリか?)で、接合したもの

である。だから、

接着剤が劣化して接着力が無くなったので、元の2つの
状態になり、出土してから鎌倉考古学研究所で、現代の
接着剤で再結合した現物が、前世紀には実際に存在した

とみている。
 では、
1)なぜ元々2枚だったのか。
2)南北朝時代等に、(推定)今小路御成小学校遺跡ゲー
ムセンターにて、わざわざ少し削ってから当時の接着剤
で、結合してなぜ1つにしたのか。

以上を、今回の論題とする。
 本ブログの見解回答を先に書き、ついで説明を加える。

1)について。
後半の記載に関して、”斜めへ行くが、十字わゆけぬ”
という旨の記載の木札が、該鎌倉時代末期または、
南北朝時代のゲームセンターに別に有ったため。
2)について。
 盲虎の駒の動かし方ルールが7方歩みに、10年位で
収斂したので、平安大将棋型の後半バージョン木札は、
その時点で不要になり、バラバラだと管理が難しいので、
接合された。その際、保管場所に旨く収まるように、
多少切れていても意味の通る、1枚目の下部が、劣化と、
接合部分を揃える目的で切除された。
 以上と、本ブログでは考える。
 では、以下に説明を加える。
 以上の1)と2)の結論は、さしあたり一案であり、

仮に”2枚を合併の原因A”とでも、しておこう

と考える。
 では説明しよう。
 ポイントは、当時の中将棋には、バージョンがいろい
ろあり、1種類づつ作っていたのでは、木札が多種類に
なって、遊戯具運搬係り(以下、ウエイトレスと記す)
が、間違えてしまう状態だったと言う事だと考える。

志ろいぬ、猛将のような猛豹。盲虎は
近くへ行くが、上はゆけぬ。

という木札と、

志ろいぬ、猛将のような猛豹。盲虎は
斜めへ行くが、十字はゆけぬ。

という木札は、ウエイトレス役の人間が、忙しさにかま
けてうっかり前半だけ読んで、

札を間違えて配ってしまうと、後で、将棋の着手の合否
で大きなトラブルになる恐れが有った

とみられる。
 だから、ウエイトレスの注意が、このケースは、

盲虎の動きに関する、後半へも行き届くように、2枚に
分けた

と私は考える。つまり、実際に出土したのは、
(盲虎は)近くへ行くが、上はゆけぬ。の木札であった
が、(盲虎は)斜めへ行くが、十字はゆけぬ。の木札も
別にその時代には有ったのではないかと、疑われるとい
う事である。
 前半はいつも一緒の木札だが後半は、バージョンによっ
て、どちらかを持って行く事に、なっていたに違いない。
 しかし、客から見ると、将棋盤にルール木札がごちゃ
ごちゃと並ぶよりは、1枚にまとまっていた方が、あり
がたかったに違いない。そのため、
10年程度後と見られる一例では西暦1380年頃にな
り、盲虎は現在の中将棋の、七方歩みの盲虎が主流にな
り、猫叉も出現して、斜め動きのバージョンが消えると、

出土物の1枚目の”ぬ”の下部1/3程度と、”ひゃう”
の”ゃ”の1/2程度は、見えないのを承知で切り落と
されて、後半の”斤くへ行く・・”木札片と前半とが
上下に、南北朝時代の接着剤で結合されたと、私は見る

のである。接着のときに、1枚目の下部を削ったのは、

基本的に、保管スペースに無理やり入れるため

であったと見る。理由は、
”志ろいぬ”の”ぬ”が”め”に見えても、ゲーマーは
狛犬だと判るし、”もしひゃう”のゃが、ゅかどうか判
らなくても、”う”が見えなくても、慣れた客なら猛豹
と判るだろうし、文句が来たら、きちんと書き直したの
を手渡し直せばそれで良いと、ゲームセンターの店主が
見たからだと、私は思う。
 そもそも、接合部分が線引きと、カッターナイフで
削ったように真一文字なため、

出土木札が、自然状態できれいに割れるとは考えられな
いという点で、1枚目下部の手直しがないという説は、
かなり不自然

だし、

1枚目の下部に欠損が有るのは”志ろいぬ”のぬの字の
下部の1/3とみられる部分が、接合部分の下の方の木
札片と疑われる物に、墨跡がハミダして無い事から自明

のように、本ブログでは見る。
 最後に書いた事は、もしこの木札の実物が発見されれ
ば、簡単かつ厳密に、当否が判断できるに違いない。

現物が早くみつかってほしい

ものだと思う。(2019/02/15)

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