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27升目駒数1年の日数型将棋で覚えやすいタイプを作成(長さん)

本ブログによると、水無瀬兼成は泰将棋を作成したが、
豊臣秀次が余りにせっつくため、出来の良いものは作れ
なかったという事になっている。そもそも盤は3の倍数
で作るのが、超摩訶大大将棋を作るとしたら、常識だっ
たはずだ。9の3倍である27升目タイプは、最も大き
な数ある”9”が2回出てくるので、最適だと私は思う。
 つまり3×3×3で27と言うのは、中世ならウケた
はずだし、白道28宿とか27宿といった、陰陽道の占
いの月の位置に因んだ星座の数とも合っているので、
25升目にするなら、この方がずっと”中世らしかった”
という事である。ところで、前に、以下のような将棋を
私は作成したが、風邪引きで、体調が悪いときの作だっ
たので、こちらも余り出来が良くなかった。

以前>
口口口口口口口口口口仲人口口口口口口口口口口口口口口口口
歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵
奔王鉤摩飛鷲角鷹龍王龍馬角行堅行横行方行堅兵横兵車兵飛車
自在四天教王孔雀口口朱雀口口白虎口口玄武口口青龍口口右車
奔鷲獅鷹法性口口奮迅口口金翅口口大象口口大師口口鵬師砲車
狛犬夜叉口口鳩槃口口羅刹口口金剛口口力士口口白象口口強車
獅子麟鳳悪狼口口飛龍口口猛牛口口盲熊口口嗔猪口口老鼠走車
酔象盲虎猛豹臥龍口口古猿口口蟠蛇口口淮鶏口口猫叉口口奔車
太子近王提婆口口無明口口行鳥口口馬麟口口変狸口口驢馬反車
玉将右将金将銀将銅将鉄将瓦将石将土将火将木将水将桂馬香車

この程度の将棋ならば、

本来、簡単に配列が覚えられて当然のような、規則性の
有る作りをしていなければならなかった

と思う。しかも、動きの対称性の悪い駒が多くて、ゲー
ムは、いっけんして、しにくい。

特に朱雀、白虎、玄武、青龍は、ゲームしていて神経を
使う非対称駒なので、入れやすくても、入れてはいけな
かった。
 また、駒の配列の規則性が充分でなく、覚えるのに苦
労を感じるものであった。
 そこで最近、空覚えで並べられ、ルールも規則性が高
くて、わかりやすいように、上記のゲームを直してみた。

水無瀬兼成は本来、延年大将棋はこう作るべきだったと
ありありと見えるような形を、私なりに目指してみた

のである。
 結果は下記のようである。
改善後>
27×27升目将棋初期配列(中央より右側。11段目以降
”口”のみ。)
口口口口口口口口口口仲人口口口口口口口口口口口口口口口口
歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵
奔王前旗大鳩龍王龍馬角行方行堅行横行鉤行堅兵横兵車兵飛車
自在天王大鷲大鷹口口奔鷲口口教王口口大象口口大獏口口右車
法性獅鷹奮迅口口飛鷲口口角鷹口口右鷲口口山鷹口口摩羯砲車
狛犬鳩槃口口夜叉口口羅刹口口金剛口口力士口口白象口口強車
獅子麟鳳悪狼口口飛龍口口猛牛口口盲熊口口嗔猪口口老鼠走車
酔象盲虎猛豹臥龍口口古猿口口蟠蛇口口淮鶏口口猫叉口口牛車
太子近王提無口口踊鹿口口行鳥口口馬麟口口変狸口口驢馬反車
玉将右将金将銀将銅将鉄将瓦将石将土将火将木将水将桂馬香車

これなら、
一段目は将と桂馬。
二段目は大大将棋真ん中列と成り小駒、泰将棋の上段端。
三段目は摩訶大大将棋の中央と、非対称小駒と猫叉。
四段目は後期大将棋の3段目に摩訶大大将棋の袖小駒の上段。
五段目は摩訶大大将棋の4段目、仏教駒の並びと白象。ただし
大局将棋の強い、鳩槃をより中央に置く。
六段目は不正行度踊り駒と、居喰い駒の並び、最後角行2回の
摩羯。ただし、鷲鷹は隣接8方居喰い可能に、変えて統一。
七段目は制限なし跳び越え駒4つに、走りかつ踊り駒並び。
八段目は摩訶大大将棋や後期大将棋の歩兵下段並びで、奔王の
次に3踊り走り駒を入れ、行駒に鉤行を追加、兵駒を加える。
端列は香、反、牛、走、強、砲、左右、飛車の、判り易い車駒
の下からの並び。
その上は、摩訶大大将棋と同じパターンの歩兵と仲人列。
 以上で、記憶できそうだ。
 特に、風邪をひい時に作った、元の配列は、6段目と
7段目の作りが、覚え辛いし、動きのわかり易い駒が集
まっていないし、なっていなかったように思う。ちなみ
に、部分的に間違った所を直して、成りも次のようにな
った。

27×27升目将棋成り配列(中央より右側。11段目以降
”口”のみ。)
口口口口口口口口口口奔人口口口口口口口口口口口口口口口口
金将金将金将金将金将金将金将金将金将金将金将金将金将金将
奔鷲大旗鳩槃不成不成金将強車金将金将金将車兵水牛天王金将
不成不成不成不成口口不成口口不成口口不成口口不成口口鉄車
不成不成不成口口大鷲口口大鷹口口飛鷲口口角鷹口口金将不成
大象不成口口四天口口四天口口四天口口四天口口象王口口不成
獅鷹獅奔奔狼口口龍王口口飛牛口口飛鹿口口奔猪口口蝙蝠砲車
太子奔虎奔豹奔龍口口山母口口奔蛇口口仙鶴口口奔猫口口前牛
玉将前旗教法口口方行口口奔鬼口口奔王口口鳩盤口口鳩盤金将
城玉右軍奔金奔銀奔銅奔鉄奔瓦奔石奔土大将中将副将金将金将

これも、基礎を摩訶大大将棋とし、加えた部分は、なる
べく、大局将棋に合わせているので、規則的だろう。
 今回は、攻守バランスも考えて、バランスが取れるこ
ともめざした。
 全体として、

普通では、この将棋はやや、攻撃力過多

のはずである。

踊り駒がたくさんあるためだ。

そこで、3つ跳び越え駒を、狛犬動きに弱体化させたり、
自在王を、空いた升目は何処にでも跳ぶが、相手駒を取
るときには、奔王のルールで取れるだけにするという風
に弱くした。ただし、自在、天王、大鷲、大鷹も8方喰
いができるとした。
 更に、類似の動きの駒が増えることもあり、提婆、無
明、教王、法性を取ったら、入れ替われるルールは止め
た。
 その上で更に成りも、全ての駒について、自陣または
相手陣の中にある、相手の駒を取ったときに強制的に成
る。敵陣に入るだけでは成らない。中間段では、相手駒
を取っても成らないという、

比較的、弱い成り

を考えて見た。
 また、従来の駒種には全く存在しないが次のルールの

成りの玉将、”城玉”

を、上の将棋では新たに考えた。この将棋で新しいのは

ほぼこの点だけ

である。
 ちなみに、木将の成りは奔木や白象ではなくて、大局
将棋の副将の斜めを縦横に変えた動きの、仮称、中将と
してみた。
玉将については成ると、相手の駒は直射では王手が掛か
るが、踊りでは取れず、跳び越えも出来ないという、
駒の格が、成ると発生するという調整方法を思いついた。
なお、玉将は、駒を取った時だけでなくて、酔象が太子
に成ったときか、太子が駒を取ったときにも、成れると
する。(太子、玉将は、常に片方に1枚以下。)
この場合、踊り駒が味方の駒に隠れた玉将に、王手が掛
けられなくなるだけでなく、四天王等の跳び越えも、
成った玉将については、出来なくなるとした。 ただし、
獅子のような、不性行度駒は複雑なので、例外なく跳び
越えられるとすべき、また桂馬は跳び越えられるとすべ
きとみられる。
 駒の格が無い、普通の玉将は玉将で、成って相手の駒
の動きに関して、駒の格が発生する方を、入城した玉将
の意味で、城玉としてみたわけである。
 もともとこの将棋は、踊り駒があるので、攻撃側が強
すぎると見たのである。だから踊りで、玉駒の一方の
玉将が成ったら取れなくなる程度で、もしかすると、
バランスは、ほぼ良いゲームになるのではないかと、
現時点では考えられた。
 なお、この程度まで配列が規則的になれば、泰将棋よ
り、初期配列を覚えるのは、はるかに簡単であり、2~
3回良く見れば、そのあと何も見ないで、駒が初期配列
に並べられそうだ。
 そのうち実際に、模型を作って、チェックしてみよう
と思う。(2019/02/18)

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