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今小路西鎌倉市福祉センター木札は平凡社1989本(長さん)

本ブログでは、現物が盗難にあった、表題の、
今小路西鎌倉市福祉センター遺跡中将棋木札は、
平凡社が西暦1989年に出版した、汎用成書
”よみがえる中世3、武士の都鎌倉”
河野真知郎執筆、文字のある生活(221ペー
ジ右下)でするように、再三御薦めしてきた。
 今回は別にも写真を発見したが、相変わらず
上記成書の写真の方が、出来が良いので、今述
べた成書の写真で、確認するように御薦めする
という主旨を述べる。
 前に、その”別の文献”については紹介済み
である。神奈川県鎌倉市の、
鎌倉考古学研究所が西暦2017年に発行した、
”集成鎌倉の墨書”の写真である。すなわち
この冊子本の、第6章木製品の、313番に、
縮尺は不明のままだが、問題の木札の写真があ
り、ありがたい事に、

”裏面に墨跡が無い”旨も記載が有る。

だが、編集のとき、外枠を無理に作ったらしく、
結果、主に下部が、

約20%消失している。

 下の図で、左が成書のよみがえる中世武士の
都鎌倉のP211の、文字のある生活の写真、
右が、西暦2017年に鎌倉考古学研究所より
発行された(市場に余り出回って居無い)
”集成鎌倉の墨書”の問題の木札の写真である。

木札画像比較.gif

 左の写真の下の方の、”近くへ行く”の

末尾の”く”と、”上わゆけぬ”の”ゆ”が、
右の鎌倉考古学研究所の集成本では切れている

事が、判るかと思う。運悪く西暦2017年に、
鎌倉考古学研究所本を作成したときに、コント
ラストを上げる画像処理をした結果、本来なら
このように画像を切断すると、”ゆ”の字の、
中央の縦棒が、部分的にはっきり見える、はず
なのだが、”ゆ”の字自体が元々薄かったので、
コントラスト調整の処理で、”ゆ”の字自体が
見えなくなり、画像処理をした作業者に、ミス
が気が付かれないまま、不公正な画像で、冊子
に載ってしまったようだと、比較により判るだ
ろう。
 何れにしても、このケースに限っては、史料
の確認は、汎用で、目下の所あちらこちらで

見かける、平凡社本で出来、より入手が煩雑な
鎌倉考古学研究所本”集成鎌倉の墨書”を敢え
て入手しないと、更に詳しくできない訳では、
特に無い

点を、ここでは強調しておこう。
 なお、現物は無いようだから、それ以上の事
は、今となってはお手上げのようだ。
 ちなみに今述べた、集成鎌倉の墨書編集時の、
木製品313番の画像の劣化の件は、メモで、
鎌倉考古学研究所へ、既に私が伝えた。
 将棋史というと、政治史からは軽視される懸
念もある領域からの、忙しい人間にとっては恐
らく迷惑な”いちゃもん”だろうが。そう言わ
れてチェックし出すと、たとえばこの書籍で、
オモテ表紙裏のトップを飾るカラー写真の遺物、
今小路西御成小学校遺跡の花形出土品、

”結番交名札”の発掘年が、共出土の不成り
金将駒等と同じく、本文中で20年ズレて、
西暦2008年になっている間違い

もこれとは別に見つかるだろう。だから次回に、
鎌倉の墨書が増刷される際には、国宝館行きと
なった、結番交名札の正しい発掘年である、
1988年への書き換えと共に、ついでに、
中将棋木札(南北朝?)の写真も、正しく下の
縁まで写っているものと、交換して貰えるに違
い無いと、このケースに関しては、私は勝手に
期待しているというわけである。(2019/06/09)

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