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1984年鎌倉駅出土”搦王馬馬仲”木簡角行補は無理(長さん)

以前に、集成鎌倉の墨書の木製品No.301に、
表題の1984年とかなり前に、今のJR鎌倉駅
構内で出土した、細長い木片が有るとの内容を、
本ブログに書き込んだ。そのとき、角行角行奔を、
搦と王の間に入れると、スペースがちょうど良い
かのように書いたが、

これが違う

のを、最近発見した。5文字補うスペースがある
かのように書いたのであったが、よく調べてみる
とスペースは、

5文字ではなくて、4文字半空いていた。

結論は以上だが、それでどうしたのかを以下に、
報告する。

角行角行の、後半の角行を”踊り文字”に変えな
いと駄目

であった。

搦王馬馬仲.gif

上に結果を、スケッチ図に重ねて示した。集成、
鎌倉の墨書上では縮尺は1/3との事である。
web上では、画面上で拡大表示が可能なので、
その点お伝えするのは無理だ。将棋駒よりも相当
に長い木製品で、私見だが、更に元々のものを縦
に裂いてから捨てたと見ている。
 さてその状況で8文字目と9文字目が、几帳面
に馬が並んでいるので、本ブログの、上の図のよ
うな踊り文字の導入は、

かなり、無理があると感じる。

やはり、”角行角行奔王龍馬龍馬が仲人横行反車
を搦(から)め、反車香車が耳を破り、飛車を退
け勝ちを取る。(こうして置いて、麒麟が袖で、
獅子に成り込んだら、成り込まれた方が、陣を喰
い荒らされ、玉を詰まされて負けの意味である。)
(そこで、その対策としては、)仲人嗔猪が腹を
合わせ、桂馬を登せて支え得る。”
と、普通唱導集の大将棋唱導唄に、この出土木製
品の字を、前段へ”角行角行奔”というふうに、

大幅に補って繋げるのは、かなりキツそう

だ。単なる偶然という事なのだろうか。内容的に、
これで、ドンピシャ合っているような気が、私に
はするので、たいへん残念な事だと思った。
 なおこのスケッチ図の転載許可については、
集成鎌倉の墨書に、”条件によっては、著作権者
の許諾せずに、一部複製OK”の旨が書かれてい
るので、まとめて後追い許諾の予定で居る。現時
点で、小山市教育委員会の角行のスケッチや、
金沢市の堅田B駒のスケッチとは異なり、私は
スケッチ図の著作権者の許可を取って居無い。
 鎌倉市二階堂の一文字水駒(?)(木製品No.
139)のスケッチ図と合わせて、更に紹介した
いスケッチ図が有れば、本ブログ上に転載した上
で、後で忘れずに、鎌倉考古学研究所へ、声を掛
けて置かねばと思う。本ブログは”遊戯の世界”
なので、”学術研究等”の堅苦しいイメージが、
元々薄いと思われるからだ。(2019/06/29)

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