SSブログ

距離の2乗(a^2-2ab+b^2)暗算の別法(長さん)

以前、座標計算の方法について論じたときに、
出発点から、最接近点までの距離をa、
出発点から、排除域限界円までの距離をx、
排除域限界円から最接近点までの距離をbとして
距離xを未知数とし、
x=a-bなのだが、実際には
a^2が求まっていて、aには計算誤差がある為、
X^2=a^2-2ab+b^2を、迂回して

暗算で求める

事を議論した。なお、0.7^2≒0.5は、この
ケースはたまたま、とても簡単になっている。そ
こでそのときに、近似的なa=√a^2は、
頭の中で求めることになるとしたが、

この計算が面倒だったとしたら、他に方法は無
いのか

について、その後再考した。
 結論は、

有る

で、方法は、

常用対数の数値を、有る程度覚えていて、

a^2とb^2を常用対数化して、2(√a^2×b^2)
を求める

となった。
 では、議論を開始する。
覚える必要のある数字は、以下のものだとみら
れる。
2の常用対数:0.3010
3の常用対数:0.4771
更に、次の数を加えておく。
7の常用対数:0.8451
逆に、次の知見が必要とみられる。
常用対数0.1の真数:1.26
常用対数0.2の真数:1.59(←今回使用)
常用対数0.4の真数:2.51
常用対数0.8の真数:6.30
なお、最後の2つは、星の等級の階差として
有名。だが2.5より0.01大きい事は、
余り知られていない。
以上程度である。例として、以前に行った計算
を繰り返してみる。
a^2=5.276
b^2=0.5-0.024=0.476
で排除域限界円までの、自駒出発点からの距離
の2乗、x^2を求めるケースであった。

≒5.276-2×{√5.276×(0.5-0.024)}+(0.5-0.024)
=5.276-2×(√5.276×0.476)+0.476
これを前は、

≒5.276-2×2.3×0.7+0.476

としたが、(√5.276×0.476)の部分
を対数で出してみる。まず、
5.276の常用対数:0.7+0.3×0.08(程度)
≒0.724
次に、
0.476の常用対数:-1+0.7-0.24×0.1(程度)
≒-1+0.676
なお、上の階差が0.08程度なのは6の常用対
数が、0.7781程度で5の場合と0.08程度
の差であるため。
下の階差が0.1なのは、4の常用対数が
0.6020で、5の場合と0.1程度の差であ
るためである。
そこで平均をとると、:0.724+0.676-1=
0.4で、その1/2は0.2である。よって、
真数は1.59前後となり、1.61とした上の
計算とほぼ合う。このやり方の場合、

平方根を求める部分が無い。

そこで以下は、

≒5.276-3.18+0.476
=2.096+0.476
=2.572
となって、以前述べた、
≒5.276-3.22+0.476
=2.056+0.476
=2.532
という計算とは、大差の無い結果となる。
 今の説明は、少し細かくしたので、頭の中の
暗算だと、私程度のレベルでは、少しキツイ感じ
もする。が、
{√5.276×(0.5-0.024)}が、
対数経由計算の結果、平方根計算部分が、
0.4/2=0.2で、真数1.59程度と、
簡単に出てしまうと、かなり楽な感じがする。
電卓で計算すると-3.18ないし-3.22
の部分は本当は、-3.16946であり、

2.58253が正しく、対数計算の方が良い。

何れにしても、a^2とb^2の幾何平均が、
a×bなので、このケースはa×bは

常用対数に直せば、平方根計算は経由しなかった

という知見は、落すべきではなかった。そのため
私は今回、己の数学的力の無さを、かなり反省さ
せられる事になった。(2020/06/26)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。