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宮城県多賀城市新田遺跡より将棋駒状物品(長さん)

奈良文化財研究所の発掘報告書のデータベース
全国遺跡報告総覧のデータベースの中の幾つかに、
今回問題にする、宮城県多賀城市新田遺跡の
14世紀初の”出土駒”が言及されている。
が、形こそ将棋駒だが、

疑わしいという報告をする。

つまり、

上部に穴の跡があり何らかのフダの可能性が有る

ようだ。では論を続ける。
 奈良文化財研究所の発掘報告書のデータベース
は次の通りである。
全国遺跡報告総覧のデータベース(urlは、
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja
この中に、次のpdfファイル名で、問題の
遺物の紹介された、発掘報告書が載っている。
9690_1_新田遺跡.pdf
発掘報告書の名称は、次の通りである。
(宮城県)多賀城市文化財調査報告書第23集
新田遺跡、(第4次・第11次報告書)、
西暦1990年、多賀城市埋蔵文化財調査センター。
 そこの108ページに、”将棋駒”のスケッチ
があるが、

上部に穴の跡が記載され、駒名は無い。

確かに形は中世南北朝時代風の将棋駒型である。
 従って、あくまで本ブログの見解だが、

何らかの荷札類であって、将棋駒では無い疑い
を持ったほうが良い

と思う。205ページ付近に、図版37が
あり出土駒の写真も発掘報告書には載っている。
 しかし、そこにも上部に穴跡が判り、駒名は
ざっと見だが、私には良く判らない。

宮城県多賀城市新田遺跡.gif

 たぶんだが、何らかの札用として、将棋駒用
の木片を使ったのだろうが。将棋駒では無い
可能性が、このケースは結構有るのでは無いか
と、私は疑っている。中世も前期に遡る可能性
が有りそうだが、将棋駒では無かったとすれば
無念である。(2020/06/30)

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