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桂馬/香車名の元である将棋盤材質は何(長さん)

本ブログの仮説によれば、日本将棋の馬駒と、
端車駒が桂馬、香車なのは、たった一回の
伝来「黄金将棋具」の将棋盤が香木の桂材に、
升目を入れたものだったからだという事に
なっている。”高貴な方を御守りするる軍隊
の、軍事訓練用の将棋ゲームの馬駒、車駒の
冠詞として相応しい”という景気づけの気持
ちを込めて、最初期の日本の将棋のゲーマー
達が、日本で作成した駒名称だというのが、
ここでの独自推定になっている。
 そしてそのゲーマーとは、西暦1015年
当時に太宰府に駐屯していた、藤原蔵規等や
更にその配下の、”やんごとなき武者”達の
事だというのが、本ブログの仮説だ。
 では後一条天皇と、ここでは見る”高貴な
方”用の黄金の将棋盤が、一例周文裔等、北
宋代中国人の説明に起因する、中国語の桂製
だったとして、それはモクセイなのか、桂皮
なのか。いったい何の木の材なのか、正確に
確定させる事を、今回は論題とする。回答か
ら書く。ずばり

白檀の方形材に、升目を書いたものだった

とみられる。では、説明を開始する。
 漢和辞典を当れば、桂の中国語の意味が、
モクセイないし桂皮だという事は直ぐに判る。
日本の桂の木は、桂の漢字の使い方が、中国
語とは異なると、通常漢和辞典には記載され
ている。日本語の桂の木は、日本特産であり、
シナカツラも、中国では桂の木とは言わない
らしい。だから、モクセイか桂皮木だと言う
事になるのだが。しかしながら、両方とも、
将棋盤の材だったとすれば、

おかしい。

なぜなら、モクセイは花に芳香が有るのだし、
桂皮は木の皮であって、材ではない。
 だから、現代の漢和辞典の中国語の、桂の
意味では無いと考えざるを得ない。そこで仮
にだが、昔の中国語、たとえば唐王朝時代頃
から北宋期程度までは、”桂”は代表的な

南国の香木を指していたと、ひとまず仮定

してみる。そうすると、以下の成書等から、

将棋盤材は、沈水香か白檀のどちらか

だという結論になる。
香木の基本図鑑、山田英夫著、世界文化社、
西暦2019年。
 上記成書には、前記の2種類の樹木が、
香木の代表であるとの旨が、記載されている。
 このうち、

沈水香は、朽木が樹脂の香りを発する

のようである。であるから、将棋盤にするに
は向かないだろう。形のしっかりした将棋盤
材自体が、香りを漂わせていたとすれば、

白檀の木を材料にして加工した将棋盤だった

としか、考えられないようである。事実、
前記成書には、繊細な模様を施した、箱や
扇子や、調味料入れと見られる物品等への、
白檀材の加工品の写真が、幾つか掲載されて
いる。本ブログでは、冒頭で述べたように、
”高貴な人物”として、

具体的に、後一条天皇を想定している

が、天皇への一品であれば、一辺が30セン
チ前後の、方形の大型加工品としての白檀製
の将棋盤が贈答されたとしても、白檀が比較
的に簡便に、取引できたとみられる平安時代
には、不自然感は、余り無いのではないかと
考えている。
 まもなく天皇になる、オモチャを所望の王
子に贈る将棋盤の材が、白檀と決め付けるほ
どの根拠も薄いが。
 成書の写真を見る限り、将棋駒が、純金や
銀や、白檀そのものの馬の形の加工品等であ
るとすれば、将棋盤の材が白っぽく、さほど
硬い必要も無い白檀材でも、ツゲの駒で叩く
わけでは無いため、特に問題は無いのではな
いかと、私は考えている。(2020/09/27)

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