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福岡県板付周辺遺跡から”山母”墨書土器か?(長さん)

本ブログの見解によれば、摩訶大大将棋、
摩訶大将棋の古猿の成りである山母は、
室町時代の成立という事であった。初出
は謡曲とみているが、今昔物語にも、
実質的に出ていると見ている。ただし、
今昔物語の成立を、概ね南北朝時代以降
と見るのが本ブログの見解である。
 しかるに最近表題の遺跡で、墨書土器
に、”山母”と記載されていたように書
かれた遺物が発掘報告書に紹介されてい
るのを、本ブログの管理人が発見した。
 報告書は、奈良文化財研究所の発掘報
告書データベース、全国遺跡報告総覧に
掲載されていてweb上で確認出来、
pdfファイル名は、以下の通りである。
17049_1_板付周辺遺跡調査報告書9.pdf
報告書は、福岡県福岡市の福岡市教育委
員会が、西暦1983年に発行した、以
下の表題の遺跡発掘報告書の20ページ
の下から3段目左に写真があり、本文中
に説明もある。
福岡市埋蔵文化財調査報告書第98集
板付周辺遺跡調査報告書(9)
福岡市教育委員会(1983)

福岡県板付山母.gif

スケッチも、19ページに載っていて、
仔細は報告書で直接確認いただくとして、
実はスケッチの方が、更に”山母”に近
く見える。
 なおこの土器の成立は8世紀とされ、
山姥が古代に成立しているとすれば、大
発見だったはずだ。

残念ながら、色彩が察知できる報告者は、
2文字目を母と読んでいない。

小口と読んでいて、2文字目に別の墨の
ヨゴレが付き、2文字目は、判読不能と
の説明が、本文中にある。
 山姥が古代からある熟語だという発見
は、残念だが幻と消えてしまった。
(2021/01/07)

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