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長野県上田市国分遺跡出土土器石膏に王将金将(長さん)

今回は、web上の像として発掘報告書の写
真を見ると、撮影時の光の当り方によって、
実際には何もないのに、凹凸の影で、将棋駒
名が書かれているような模様が、写り込む事
が実際にあるという、困ったケースの証拠の
紹介である。

将棋駒名は概ね2文字なので、同じ大きさで
漢字が直に並んでいる事が、ホンモノである
とみなせる前提

であると結論される。
 web上に写真が在る、発掘調査機関で
作成した、出土遺物が破片であるため埋め込
み用に用いた石膏に、将棋駒名のカゲの浮き
出た発掘報告書図版の一例は、以下のpdf
ファイルである。
637_2_国分遺跡群.pdf
埋め込み用石膏の造形物は、2001年前後
に、遺跡の発掘調査機関で普通に作成された
と見られる。不純物で黒くならないとは、厳
密には保障は出来ないとみられるが、通常は、

微小な凹凸が作る影で、薄暗く映った部分が
薄い墨書のように見えるのであろう。

問題の写真は、発掘報告書前記pdfの、
171ページにあり、右側2段目の土器破片
の補修用の石膏であって、遺物番号で、
SD07の第305番となっている。

国文遺跡近代王将.gif

土器破片に右上の”奉”と読める、お決まり
の墨跡以外に、少なくとも私には土器破片に
墨書のような模様は見えない。なお奉は、上
図のように画像処理をすると、黒くなり見え
なくなる。ので、元発掘報告書のpdfで、
必要なら確認されたい。
 だが他方石膏に、将と読める漢字が大きく
書いてあるように写真では見え、その上に、
読みようによっては王、左上に金のような模
様が見えるような気がする。ただし、将の字
は、最後の寸の1画が抜けているので、それ
からも、ニセモノであると一応は判る。
 発掘調査の遺物整理時に将棋駒名を、穴埋
め用の石膏とみられる部分に、21世紀になっ
て直ぐの頃、わざわざ書くとは考えられない。

 光の当り方で、人間作成とみられる石膏成
形物の表面のわずかな凹凸で、光の当て方の
条件により、大きさがチグハグでも良いなら、
幻の将棋駒名模様を、見かけ上作る程度の偶
然は、多数の遺物を集めれば起こり得る証拠

と見られる。
 従って、一字漢字模様で将棋駒名が見えた
場合は、出土遺物web上写真からだけで、
偶然と区別するのが、相当に困難な事だけは
明らかだと考えられる。(2021/10/22)

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