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群馬県前橋市茂木山神Ⅱ遺跡で飛鳥初期泰山視墨書土器(長さん)

今回は、群馬県前橋市、当時勢多郡大胡町の
茂木山神遺跡で、榛名山か赤城山とみられる
「泰山を見る」の意味の、漢字で「泰山視」
と読めるような煤模様のついた土器の破片が
出土しているとの旨の話題である。
なお、同じ発掘報告書の写真図版第55号に、
第6号住居跡から出土した甕型土器に「奉馬」
と書かれているように見える、墨書土器が
あるのを、以前紹介している。以下の遺物は、
住居跡が異なるが、たまたまだが、ほぼ同じ
時代の、同じ甕型土器の破片のようである。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。 
15397_1_茂木山神II遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
群馬県勢多郡大胡町大字茂木茂木山神Ⅱ遺跡、
2001、群馬県勢多郡大胡町教育委員会。
 発掘報告書冒頭例言によると遺跡の場所は、
群馬県勢多郡大胡町大字茂木字(山神・小林・
諏訪前)。
 遺物が出土したのは目次に次いで挿入され
ている抄録によれば、西暦1999年前後の
事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は第16号住居跡
から出土したが発掘報告書第192ページの
記載から、住居跡自体が、7世紀中ばの、
飛鳥時代初期と考えられているように、私に
は読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第60:
”第16号住居跡出土遺物”の第2段目左に
あり、遺物番号第16号出土土器の第8番と
の旨、ナンバリングされていて、土器の破片
のように私には見える。

茂木山泰山視.gif

上図のように、輪状に大きく黒い帯に見える
煤跡がある中に、やや上にズレて、かなり
小さい文字で、漢字で「泰山視」と縦に3文
字墨書きされているように、私には見える。
 文字通り榛名山ないし赤城山を崇拝する、
古代の祭祀用土器ではないかと、私は疑う。
(2023/03/30)

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