SSブログ

島根県出雲市壱丁田遺跡で戦国期泰山墨書土器(長さん)

今回は、島根県出雲市で弥生時代後期か
ら続く「奉山」墨書祭祀用土器作成の習
慣が、中世後期室町~戦国時代迄切れ目
無く続いたと疑われる証拠となる墨書土
器破片が今世紀の初に、表題の遺跡で、
発掘されているとの旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
2774_1_壱丁田遺跡第3次発掘調査報告書.pdf
 なお、本文pdfが第2pdfに、
写真図版pdfが第1pdfに、全国遺
跡報告総覧登録の際、逆転複写されてい
るようである。
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
壱丁田遺跡第3次発掘報告書、2006年
3月、出雲市教育委員会。
 発掘報告書冒頭例言により遺跡の場所
は、島根県出雲市白枝町667番地。
遺物が出土したのは西暦2005年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の、
「まとめ」により、遺物は第07土溝で
出土したが、遺物の形態等から室町時代
から戦国時代にかけての比較的後期のも
のと推定されているように、私には読み
取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第7
第2カラム目:”土溝第07号出土遺物”
右写真の上段右から2個目に在り、スケッ
チ図第17図の遺物番号第3番との旨、
ナンバリングされている。土器の破片の
ようである。

壱丁田竜山.gif

 上図のように、一見して比較的濃く、
漢字で「山」のように見える黒い模様が
下の方の中央やや右寄りに有り、よく見
ると、やや左にズレているが、同じく漢
字でいっけん「竜」のように見える模様
が有って、「竜山」と書かれているよう
にも見える。
 しかしながら第1字目の上部の「立」
であるべき部分は、よく見ると「土」で
あり、「竜」よりは下部がカスレている
が「奉」であって「奉山」の方が尤もら
しいと気がつく。成立年代が前術のよう
に室町時代や戦国時代という歴史時代の
為、山水画に対応した竜山信仰の祭祀用
かもしれないが。弥生時代後期から続く、
島根県出雲市付近の、神道系の祭祀用杯
型土器の破片の疑いもあるものと私見さ
れる。(2023/05/31)

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。