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埼玉県熊谷市瀬戸山遺跡で平安初山泰墨書土器(長さん)

今回は埼玉県熊谷市の表題遺跡で平安初、
9世紀後半成立とみられる甕型土器の口
に、漢字で山奉と書かれているような、
模様の見える土器遺物が出土したとの旨
の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
1913_1_瀬戸山遺跡・山ヶ谷戸遺跡.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
熊谷市遺跡調査会埋蔵文化財調査報告書
瀬戸山遺跡・山ヶ谷戸遺跡、西暦2011年、
埼玉県熊谷市遺跡調査会。
 遺物はこのうち最初の、瀬戸山遺跡で
出土したようである。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所
は、埼玉県熊谷市楊井字沼上1657-
1。遺物が出土したのは西暦2009年
前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第16
ページ付近により遺物は第1号住居跡で
出土したが、共出土した遺物から9世紀
後半の平安時代前期と書かれているよう
に認識される。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第4
の右最上段に在る土器で、第1号住居跡、
スケッチ図第7の遺物番号第16番との
旨ナンバリングされている。甕型土器の
ように私には見える。

瀬戸山山泰.gif

 上図のように、写真の左縁の口の部分
に、やや滲んでボケているが、漢字で
「山奉」にも見えるような、暗い模様が
ある。その下は、はっきりい無いが神社
の石段の絵か。
 熊谷市から見える、遠方の男体、赤城、
榛名山等の山を、平安時代の9世紀後半
頃に奉じたのかもしれないと、私は疑う。
(2023/06/07)

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