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千葉県香取市吉原三王遺跡で平安時代王将墨書杯(長さん)

今回は平安小将棋の初期配列の一部が書かれ
ていると疑われる、

重大な墨書土器の話題

である。出土場所は千葉県香取市である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、古い
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
31628_1_東関東自動車道埋蔵文化財調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
千葉県文化財センター調査報告第178集/
佐原市吉原三王遺跡、1990、日本道路公団
東京第一建設局・財団法人千葉県文化財センター。
 発掘報告書冒頭凡例により遺跡の場所は、
千葉県香取市(佐原市:当時)丁子字天ノ宮。
遺物が出土したのは、西暦1983年前後の
かなり前の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第290
ページ付近の記載により、遺物は平安期第Ⅵ
期成立で、9世紀の第2四半期の平安前期と
見られているように読み取れる。かなり早い。
 住居跡第23号で出土したが、遺跡自体は、
11世紀に消滅したとの事であり本ブログの

日本の将棋成立年代が、かろうじてその中に
入る

ようである。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第50
の第3段目右に在り、第023号住居跡の、
通し遺物番号第78番との旨、ナンバリング
されている、杯型土器のようである。

東関東自動車吉原三王王将.gif

 上図のように、右側中段に大きくはっきり
と、「王」と墨書されており、その下に第2
字として上半分の、「将」の旧字のようにも
私には見える、はっきりとした墨跡が有る。
 発掘報告書第326ページで「皿の下に止」
+上と読んでいるが、皿は横縞模様の一部、
第2字目が「上」にはどうしても、私には
上図からは、見えないように思う。
 しかし更に重要なのは、

内面に将棋駒型の中に歩兵と字が書いてある

ように、私には見える点である。3つ土器の
内面に、並んで書いてあって、左側の第1字
目だけ、手前の口の縁から、はみ出て「歩」
のように見え、右に並んだその他の2枚は、
黒字に、チタン白で何か字を書いたのか、或
いは消されているのか良く判らないが、元々
歩兵駒だったようにも、私には見える。
 ひょっとして、

千葉県にも原始平安小将棋が早期に伝わった

事を示しているのではあるまいか。
 横やや上からの写真しか、私は見てい無い
ので、はっきり判らないが。少なくとも私は
現時点で、

妙な写真が載っている、発掘報告書が有るも
のだ

と、不思議に思って見ているのである。
(2024/08/02)

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