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奈良県桜井市吉備池遺跡で鎌倉期山泰墨書土器(長さん)

今回は、表題の奈良県桜井市の上代の寺跡と
言われる遺跡で、鎌倉時代の土師器小皿型出
土遺物土器に、漢字で「山奉」と書いて有る
ように見える模様が有るとの旨の紹介である。
中世に何か建物が建っていた場所で、或いは
祭祀が行われたのかもしれない。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に、登録公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
62708_1_国庫補助による発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
奈良県桜井市平成14年度国庫補助による
発掘調査報告書/2003.3.31、
奈良県桜井市教育委員会。
発掘報告書に、纒向(まきむく)遺跡、
吉備池遺跡、大藤原京、蓑倉山遺跡、谷遺跡
の各発掘調査報告が有り、以下に紹介する
遺物はこのうち、吉備池遺跡で出土した物品
のようである。
 発掘報告書本文末尾、写真図版直前に挿入
された抄録により遺跡の場所は奈良県桜井市
吉備47。遺物が出土したのは西暦2002
年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は、発掘報告書第
34ページ付近によると、第1001番井戸
跡上層で出土したが、発掘報告書第37ペー
ジの記載から、鎌倉時代、13世紀後半の井
戸と考えられ、遺物もその頃のものと見られ
ているように、私には読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第18:
”吉備池遺跡第13次調査(8)”の下カラ
ムの”土師器小皿”の右上に在り、遺物番号
吉備池遺跡第13次調査の第38番との旨、
ナンバリングされている。

吉備池山泰.gif

 上図のように、裏表が私には良く判らない
が、写真の少し右に寄って、縁部分に小さく
漢字で「山」その下に縦に「奉」と書いたよ
うに見える、暗い模様が有るようである。
 桜井市付近の山を奉じた、寺の山岳信仰の、
祭祀用土器では無いかと私は疑っている。
(2024/08/29)

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