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鎌倉市鶴岡八幡宮境内遺跡1983出土香車駒裏画像処理(長さん)

今回は、既に述べた、表題の出土将棋駒のその裏面
が、「崩しの弱い一文字金らしい」という本ブログ
の説明を、証明する為の、強い画像処理結果の紹介
である。
 本ブログでは、以前に目視での結果から、金の崩
しが弱い事を指摘した上で、この香車駒も大将棋系
の駒であった疑いが有るとの旨を述べた記憶が有る。
が、そのときには、根拠をはっきり画像で示して、
居無かったと記憶している。個人的な目視の結果を、
文書で書いただけのようである。そこで今回は、
一文字「金」の像の作成を試みた。
 以下は、集成鎌倉の墨書の、小さい画像の処理
結果である。

鶴岡八幡宮香車裏集成.gif

 上図のように、たまたまだろうが、白く抜けた、
中央のやや上に、比較的小さく、せいぜい崩れて
いたとして、戦国時代成立の滋賀県の観音寺城下町
遺跡出土の、歩兵駒程度に崩したような金の文字が
有るように、私には見える。
 なお、画像は大きいが、天童の将棋駒と全国遺跡
出土駒の画像よりも、集成鎌倉の墨書の画像の方が、
金の字の下の方の部分が、少し良く出るようである。
なお駒の下部の右に大きく、「駒」の字の「句」と
いうツクリが書いてある可能性は、天童の将棋駒と
全国遺跡出土駒の像で、そう見えると本ブログで私
が指摘した事もあったが、その像よりも、集成鎌倉
の墨書の画像の方が、より可能性が少ないように私
にも見える。おそらくこの駒は中将棋の香車では無
いだろう。
 香車の成りは「金将」が元々普通だが。全く崩れ
て居無い「金」が書かれている香車出土駒は、成立
年代が、鎌倉時代の後半以降になる将棋駒となると、
比較的珍しいはずだと認識している。(2024/11/13)
 
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