新編大言海「おおしょうぎ」は泰将棋を意図(長さん)
今回は、国語辞書である大言海の「≪おおしょう
ぎ≫→『将棋』の条を見よ。」の「おおしょうぎ」
の出所が、男重宝記の泰将棋とすれば、ツジツマ
が合うとの、発見の話題である。
以前に述べたように西暦1956年発行で新編
が西暦1982年の、大槻文彦他編の新編大言海
(冨山房)の第305ページ第3行に、
「おおしょうぎ、将棋の条を見よ」との旨載って
いる。そしてこの大将棋は、15×15升目
130枚制大将棋の事を指すとすれば、今の所私
には、現代の国語辞書としては、大将棋を「おお
しょうぎ」と読んだ例として、この国語辞書の例
しか見つかって居無い。
ところで、古事類宛30の将棋の泰将棋の項に、
男重宝記の泰将棋を紹介して、「大將棊」の
フリ仮名として「おおしょうぎ」の旨書いてある
事は、古事類宛30を、複数回チェックしている
ので、前から判っていた。ここでポイントになる
のは、今書いたように、古事類宛の紹介する、
男重宝記の泰将棋の「将棋」は、将棋の将が、
旧字体の將で、更に将棋の棋が、
棋では無くて、棊であるので、私は「もしや」と
思った。
そこで、新編大言海の「おおしょうぎ」を見直
したところ、該箇所に「見よ」とされた項目名が
「将棋」である第1013ページの将棋の項では、
15×15升目130枚制大将棋は、大槻文彦は
「大將棋」と、将棋の棋を「棋」と書いているの
に、第305ページの「おおしょうぎ」の将棋の
棋は、棋で無くて「棊」と、字体が違う
のだった。
そこで、この場に及んでなのではあるが、大槻
文彦が「おおしょうぎ」で大將棊と書いている、
その大将棋とは、25×25升目354枚制泰将
棋の事で、古事類宛の泰将棋の項を見て書いた
と考えると、繰り返すと話のツジツマが、私には
ぴたりと合うのにようやく気がついた。つまり、
15×15升目130枚制大将棋を「おおしょう
ぎ」と見ている辞書の編集者は、現代では
何処にも居無い疑いが有る
という事であり、本ブログの「だいしょうぎ」
「おおしょうぎ」半々説自体が、見誤りだった疑
いも有るようであった。
つまり、もしそうだとすると大阪電気通信大学
の高見友幸氏を真似て、摩訶大大/大将棋を、
聆涛閣集古帖流に、摩訶大将棋と書いた上で、
まかおおしょうぎと読むと36×36升目804
枚制の大局将棋と、水無瀬兼成の将棋纂図部類抄
の、図の柱書きとしての記載法として「19×
19升目192枚制摩訶大大将棋」と書いたゲー
ム種とで、どちらを指すのか判らない恐れが有り
そうだ。
あくまで、今述べた本ブログの管理人の論旨が
正しいとしての話では有るのだが。よってこの
「まかおおしょうぎ」という、大阪電気通信大学
高見友幸氏の言葉使いは、論じようとしている
将棋種を特定する上で便利と言えない恐れが有る
事だけはどうも確かなようだ。以上のように私は
直近、疑うようになって来たという事である。
(2024/12/13)
ぎ≫→『将棋』の条を見よ。」の「おおしょうぎ」
の出所が、男重宝記の泰将棋とすれば、ツジツマ
が合うとの、発見の話題である。
以前に述べたように西暦1956年発行で新編
が西暦1982年の、大槻文彦他編の新編大言海
(冨山房)の第305ページ第3行に、
「おおしょうぎ、将棋の条を見よ」との旨載って
いる。そしてこの大将棋は、15×15升目
130枚制大将棋の事を指すとすれば、今の所私
には、現代の国語辞書としては、大将棋を「おお
しょうぎ」と読んだ例として、この国語辞書の例
しか見つかって居無い。
ところで、古事類宛30の将棋の泰将棋の項に、
男重宝記の泰将棋を紹介して、「大將棊」の
フリ仮名として「おおしょうぎ」の旨書いてある
事は、古事類宛30を、複数回チェックしている
ので、前から判っていた。ここでポイントになる
のは、今書いたように、古事類宛の紹介する、
男重宝記の泰将棋の「将棋」は、将棋の将が、
旧字体の將で、更に将棋の棋が、
棋では無くて、棊であるので、私は「もしや」と
思った。
そこで、新編大言海の「おおしょうぎ」を見直
したところ、該箇所に「見よ」とされた項目名が
「将棋」である第1013ページの将棋の項では、
15×15升目130枚制大将棋は、大槻文彦は
「大將棋」と、将棋の棋を「棋」と書いているの
に、第305ページの「おおしょうぎ」の将棋の
棋は、棋で無くて「棊」と、字体が違う
のだった。
そこで、この場に及んでなのではあるが、大槻
文彦が「おおしょうぎ」で大將棊と書いている、
その大将棋とは、25×25升目354枚制泰将
棋の事で、古事類宛の泰将棋の項を見て書いた
と考えると、繰り返すと話のツジツマが、私には
ぴたりと合うのにようやく気がついた。つまり、
15×15升目130枚制大将棋を「おおしょう
ぎ」と見ている辞書の編集者は、現代では
何処にも居無い疑いが有る
という事であり、本ブログの「だいしょうぎ」
「おおしょうぎ」半々説自体が、見誤りだった疑
いも有るようであった。
つまり、もしそうだとすると大阪電気通信大学
の高見友幸氏を真似て、摩訶大大/大将棋を、
聆涛閣集古帖流に、摩訶大将棋と書いた上で、
まかおおしょうぎと読むと36×36升目804
枚制の大局将棋と、水無瀬兼成の将棋纂図部類抄
の、図の柱書きとしての記載法として「19×
19升目192枚制摩訶大大将棋」と書いたゲー
ム種とで、どちらを指すのか判らない恐れが有り
そうだ。
あくまで、今述べた本ブログの管理人の論旨が
正しいとしての話では有るのだが。よってこの
「まかおおしょうぎ」という、大阪電気通信大学
高見友幸氏の言葉使いは、論じようとしている
将棋種を特定する上で便利と言えない恐れが有る
事だけはどうも確かなようだ。以上のように私は
直近、疑うようになって来たという事である。
(2024/12/13)
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