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国立博/土屋貴祐/図書印刷鳥獣戯画将棋図に香部欠写(長さん)

今回は、鳥獣戯画の一般向け解説書(子供
向け)の丙巻将棋図の中に、「香(車)部
欠写」のようにも読める、漢字の書き込み
字模様が、成書の写真を画像処理すると
現れる場合があるという、注意喚起の報告
である。

9×9升目の小将棋のはずが、香車と歩兵
を置く、袖の列が無いとの旨を加筆した物

だと疑われる。
 たまたま発見した成書は、鳥獣戯画の、
一般向け解説書のうちの以下の本である。
国立博物館/土屋貴祐監修/鳥獣戯画を
読む/鳥獣戯画を読み解く、西暦2023
年、金の星社/図書印刷㈱で印刷。
 問題の図はその第31ページの右上の、
良く知られた丙巻将棋図である。

鳥獣戯画金の星社.gif

 上図のように、字の間がかなり空いてい
るが、僧侶風の右側の将棋棋士の右ひざと、
その下、やや左にズレながらだいたい等間
隔に「香部欠写」と、薄く書いてから、
少なくとも後3文字については、消した
ようにも見える字が、強く画像処理すると
浮き出る。第1字目は不明確だし、第2字
目も「部」て無く「記」かもしれない。
「記」でも、意味は同じであるが。何れに
しても、

将棋が7升目の為、袖の香車列が2列無い
と察した何者かが、加筆

したようにも、私には見える。
 平安末期に9升目平安将棋も有った事を
示す、この字列自体が貴重な史料になる可
能性があると私見する。
 鳥獣戯画の丙巻「将棋図」を見る機会が
あればプレーヤのうち右側僧侶の、右ひざ
の「香」のような「奔」のような「奉」の
ような汚れ模様のような部分に、注意され
るとよろしいかもしれない。鳥獣戯画丙巻
は、製作時には両面画であったと私は聞い
ており、反対側の模様も、右側プレーヤ僧
の右上には確かに何か見える。その類なの
かもしれないが。漢字と間違えそうな、
不思議な模様だと私は思う。(2025/01/11)

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