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埼玉県入間市新久窯跡で9C泰山墨書土器(長さん)

今回は、武蔵国分寺との繋がりのある土器窯で、
平安時代初成立の奉山墨書土器が出土し、複数
存在するようであるが、冊子にかなり鮮明な墨
跡が、須恵器ような土器に有る画像が、載って
いるとの旨の紹介である。武蔵国分寺での祭祀
内容を、示しているようである。
 場所は表題のように、埼玉県入間市の、西武
池袋線の仏子駅の南、現在の入間市新久付近の
ようであり昔の地名は「東金子」と言うらしい。
 今回の遺物は、書籍状に綴じられた冊子の
発掘報告書に載っており、今のところweb上
に発見され無い。
 冊子の書誌は、以下の通りである。
復刻武蔵新久窯跡、立正大学/坂詰秀一、西暦
1984年、雄山閣出版㈱。
 発掘報告書形式の本コンテンツ冒頭例言によ
り、遺跡の場所は繰り返すと埼玉県入間市新久。
遺物が出土したのは、西暦1963年または、
西暦1969年、ないしその近辺のようである。
 遺物の成立年代は、平安時代初の9世紀前半
のものと、古文書との対応から推定されており、
武蔵国分寺の、建造時代よりは下るが、それに
関連する、瓦等の窯もとであり、遺物として大、
本、山等の、神仏習合を連想させる複数の墨書
瓦が出土する事で、知られているようである。
 なお墨書の文字については、地名との関連が、
注意深く調査、されているようである。
 遺物の写真は、発掘報告書形式のコンテンツ
の写真図版第97:”E地点第1号住居跡出土
遺物(Ⅱ)”の、2段目左に在り、そのページ
の遺物第3番との旨、ナンバリングされていて、
須恵器の土器であると見られているようである。

東金子泰山.gif

 上図のように、中央下部に明確に漢字で「山」
の、濃い模様があり、その左上に、「山本」な
いし、一字で「奉」のようにも見える、より、
濃い模様が在ると見る。「奉山」土器の一つだ
が、近郊の丘陵に広がる山を奉じているか、
ないしは武蔵国分寺等の、山岳信仰を習合した
寺等で使う為の、窯もとで焼いた土器のようで
もあると私見する。
 古代の国分寺での祭祀が、どのようなもので
あるのかを示す、貴重な遺物の一例なのだろう。
(2025/01/17)

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