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江戸期の文献に囲碁で挟み将棋をする絵画(長さん)

江戸時代の絵本で「絵本大人遊」という古文書
の挿絵に、いっけん囲碁のようであるが、上部
に平仮名で「はさみ」という説明が付記され、
柏書房が2006年に発行した「江戸の女たち」
に、碁盤で遊ぶ「挟み将棋」の絵であるという
旨の説明があるので、以下に紹介する。以前に
「四人碁」として紹介したゲームも囲碁では無
くて、挟み将棋を、4人で打っていたのかもし
れない。
 古文書を紹介している成書の書誌は、繰り返
すと以下の通り。
「絵で見る 江戸の女たち」、原田伴彦・
遠藤武・百瀬明治、西暦2006年、柏書房㈱。
 その第98ページ上段に第7章”遊び歳時記”
「はさみ」とあり、挿絵が左に在り、その中の
右上に、2人の女性が90°隣り合いで、碁盤
で何かボードゲームをしている。

はさみ碁.gif

 なお、上図の下の男性は、ヨガポーズをして、
別の遊びをしている。この絵には実際には、4
種の遊びの姿が、描かれているようである。

はさみ碁全体.gif

 升目は中半端な表現で、仔細はっきりし無い
が、説明文として、「現在でも地方によっては、
碁盤で挟み将棋をしている」との旨と私には読
み取れる、真偽を確認してい無いが説明がある。
 以前に4人で碁盤に対面してゲームをする、
近世の挿絵を紹介した事があったが。或いは、
その絵も4人囲碁では無くて、2人同士で組む、
挟み将棋だったのかもしれない。前記成書の
説明では、将棋と全く同じルールであるように
されてはいるが。19路かつ、交点置きの囲碁
で、初期配列を含めて、ゲームのルールが将棋
盤の「挟み将棋」と全く同じかどうかは、単純
には言い辛いのではないかと、私は疑っている。
(2025/01/24)

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middrinn

「2人の女性」とありますが、向かって右側は男性に見えるのですが(@_@;)
女性の右手前にあるのは碁笥っぽいので、「挟み将棋」とは思えない(@_@;)
by middrinn (2025-01-24 15:33) 

df233285

middrinnさん、コメ有難うございます。書籍の表題に私はダマ
されたみたいですね。そう言えば右の人物は、いちべつ女性に
見えないですね。碁笥は、碁石/碁盤のゲームとみられるので、
絵の道具の認識は、それで正しいようです。
このゲームは、碁石を使う平仮名で「はさみ」と記載されたゲーム
らしいので、碁笥が置いてあると、成書では解釈されていました。
紹介成書の項目名も、まぎらわしく「はさみ」で、ゲームの説明が
将棋盤に将棋駒を初期に置く、挟み将棋のまんまの説明のよう
です。が確かに、ゲームの実質的な内容が、絵を見ただけでは何者
かは謎。
by df233285 (2025-01-25 06:27) 

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