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2017年電王戦第一局の結果(長さん)

2017年4月1日、昨年秋に行われた、渡辺明永世竜王資格等、
わずかな例外を除いて、プロ棋士がほぼ全員で、トーナメント戦
を行う、第2期叡王戦を予選から勝ち上がって、叡王となった、
現電王戦第一局時点の将棋名人、佐藤天彦叡王と、コンピュータ
ソフトで、対プロ棋士戦負け無しのポナンザ(Ponanza)が、
栃木県日光市の日光東照宮にて、朝9時半より、恐らく20時
前後まで対局を行い、先手番のコンピュータ将棋ソフトポナンザ
が、71手で、佐藤現名人を下した。

マスコミ等には、タイトルホルダー現役初の、対コンピュータ
ソフト戦の敗北

と報じられた。なお佐藤天彦叡王は、この日、「5月20日の、
(自身が、先手番で対局する)第2局については、勝算有り」と、
”1勝1敗に持ち込む”との旨の、予告をしていた。また彼には
その前後、次期の実力名人を決定する、名人戦7番勝負が控えて
いると聞く。
正直な所、私には60手前後の所で、佐藤天彦名人とソフトとの
間に、どの程度の形勢差が付いていたのかは判らず、以下情報の
うのみだが、

夕食休憩後「ポナンザ快調」との控え室の声があったと言う。

また、将棋ファンのサイトには「(囲碁に例えれば)中押し勝ち
だった」という意見も聞かれた。事前にマスコミには、「人間プ
ロ棋士の、対コンピュータ将棋対局では、(この時点で)人間側
が、大きく負け越している旨」が、複数回放映され、人間不利の、
社会的な空気ができていた。以上は当たり前情報だが、検索でこ
の件、ヒットするサイトが、web上では妙に少ないので、著名
で必要ないかもしれないが、念のためここでも記載しておく事に
しよう。

私には、自分の屋敷で自分が中心になり、徳川御用立の将棋名人
の子孫が、西洋の科学技術で駆逐される姿を、明治維新からは、
だいぶん時を経たこともあり、今回は娯楽で観覧したいという、
徳川家康の御霊の強い希望から、佐藤名人後手番の対コンピュー
タ将棋対局が行われたかのようだと、この対局に接して、佐藤
名人の言からは、「後手番は不利」とも取れる発言をされている
点の、めぐり合わせの不思議さが、感じられた。

アインシュタシンの言うように「神はサイコロは(または振り駒は
が嫌いなので)振らない」が、徳川家康の見えざる手が、振り駒で
ある歩兵駒の着地の表裏に、影響するという事が、あるいはある
のかもしれない、かのようだと、対局場所と対局条件、そしてそ
の結果の不思議なめぐり合わせを感じさせる、2017年電王戦
第一局であったと、今の所私は考える。(2017/04/02)