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前回の11升目68枚制前平安大将棋は、行き詰らないのか(長さん)

前回述べた、11×11升目68枚制取り捨て仮称前平安大将棋は、
9×9升目36枚制標準型平安小将棋同様、互いの桂馬が8段差配列
になっている。そのため、先後手相互同型の駒組が終わった時点で、
仕掛け手が見当たらないという、行き詰まりが懸念される。よって、
今回、その点もチェックしてみた。なお、実際には、前回述べた配列で、
4段制のものだけチェックしている。結論を述べると、

端筋を走りの飛龍を切って、破る手筋があるので、厳密には行き詰まら
ないが、攻めの手筋はそれだけで単調になる

ようである。よって、前回仮説的に述べた、11升目で68枚制の将棋
は、桂馬が2段目に配列されて、中国シャンチーと異なるだけでなく、

標準形の9段型の平安小将棋同様、行き詰まりぎみである

という欠点は、13升目68枚制平安大将棋と違って、完全には解消
されないようであった。以上のように、11升目型は、西暦1110年頃、
一時期提案された可能性がある。が、前回述べた”見栄え”と、今回述べ
た性能の以上の2つの難点から、更に13升目型の平安大将棋へ、取って
代わられたのではないかと、想像された。蛇足だが、この将棋を、無理や
り持駒有りルールで指したら、以上のように”飛龍替り将棋”しか指せな
いのではないかと、懸念される。そのため、やはり指し方は限られており、
かつ、最初に飛龍を切る、先手が、やや不利な感じのする、余り性能は
良くない持ち駒将棋になりそうな予感が、私にはした。(2017/09/13)

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