広象棋、ミニ将棋で弓駒のルールをチェック(長さん)
前回述べたように、広象棋の射る駒には、いたずらに効き筋が複雑なルール
があり、もっと簡潔な駒の動かし方ルールに変えても、将棋の質が低下しな
い疑いが持たれた。とりあえず、生の広象棋のチェックでは煩雑すぎるので、
今回は、下記のような、取り捨て型の9×9升目24枚制のミニ広将棋に、
弓を入れ、ルールを変えて、前回のこのブログの主張をチェックしてみた。
初期配列は、こちら側から見て、自分の陣の配列が、4段目まで示すと、
その段から下の段に駒が有り、以下のようになるものとした。
4段目:歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵
3段目:空升 八馬 空升 八馬 空升 八馬 空升 八馬 空升
2段目:空升 空升 試弓 空升 空升 空升 試弓 空升 空升
1段目:空升 空升 空升 空升 将帥 空升 空升 空升 空升
実際に、初期配列に並べた姿は、以下の写真のようになる。
上でで示した将帥は王将で、八馬で示した八方桂馬は桂馬で代用した。
上で試弓と現したのが、試験的に入れた弓駒の事である。
注意すべき点としては、歩兵が広象棋のテストであるので、嗔猪の動きにな
る。
実際の広象棋では、玉駒の周りに、たくさんの子駒があるし、歩兵の上に、
車と碑駒が並ぶ。ただ、車は序盤で消耗すると見られるし、碑は実際の広象
棋では、弓に当たらないので除いた。
ここで、弓は、実際の広象棋のルールであるイ、と他の二通り、すなわち、
イ、斜め隣接升目に移動してから、八方3升目まで1つ射る。
ロ、八方3升目まで1つ射てから、玉将の動き。
ハ、八方3升目まで1つ射てから、玉将の動き、またはジッとしていても良い。
の3通りについて、テストしてみた。
結果、ロは、イ・ハに比べて、やや駒の動きが鈍いようであった。それに対
して、
イとハは、ゲームのおもしろさに、さほどの差が出ないように、私には思えた。
相手の弓に当たっているどうかの判断は、ハの方が楽ではあるが、
前回このブログで披露した、効き升目の図が頭に入れば、慣れれば、イの
ルールでも、弓だけならがまんできないほど、複雑という訳でもなさそう
だった。ただし、弓ではなくて仏狼機になると、前回のべた、弓と弩の効き
図形の法則だけでは不足で、もっと複雑になるようである。なお、イとハで
は、
イの方が、効き升目が多いので、弓駒の相討ちが起こりやすくなり、ハにした
方が、広象棋の引き分けは、より少なくなるのではないか
と、私は思った。従って総合すると、
ハの方が、不規則な駒の動きに、比較的に経験が豊富な私に言わせると、
引き分けが少なくなる分だけ、幾らか良い程度
のように、思われる。むろん普段日本将棋しか指さず、規則的な駒しか使わ
ない方にとっては、ハの方が、格段に読みは楽になるだろうとは、想像され
た。今の所、「射る駒のルールには、過剰な煩雑性が有る」、との私の推論で、
一応間違いは無さそうなように思える。(2017/09/22)
があり、もっと簡潔な駒の動かし方ルールに変えても、将棋の質が低下しな
い疑いが持たれた。とりあえず、生の広象棋のチェックでは煩雑すぎるので、
今回は、下記のような、取り捨て型の9×9升目24枚制のミニ広将棋に、
弓を入れ、ルールを変えて、前回のこのブログの主張をチェックしてみた。
初期配列は、こちら側から見て、自分の陣の配列が、4段目まで示すと、
その段から下の段に駒が有り、以下のようになるものとした。
4段目:歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵 空升 歩兵
3段目:空升 八馬 空升 八馬 空升 八馬 空升 八馬 空升
2段目:空升 空升 試弓 空升 空升 空升 試弓 空升 空升
1段目:空升 空升 空升 空升 将帥 空升 空升 空升 空升
実際に、初期配列に並べた姿は、以下の写真のようになる。
上でで示した将帥は王将で、八馬で示した八方桂馬は桂馬で代用した。
上で試弓と現したのが、試験的に入れた弓駒の事である。
注意すべき点としては、歩兵が広象棋のテストであるので、嗔猪の動きにな
る。
実際の広象棋では、玉駒の周りに、たくさんの子駒があるし、歩兵の上に、
車と碑駒が並ぶ。ただ、車は序盤で消耗すると見られるし、碑は実際の広象
棋では、弓に当たらないので除いた。
ここで、弓は、実際の広象棋のルールであるイ、と他の二通り、すなわち、
イ、斜め隣接升目に移動してから、八方3升目まで1つ射る。
ロ、八方3升目まで1つ射てから、玉将の動き。
ハ、八方3升目まで1つ射てから、玉将の動き、またはジッとしていても良い。
の3通りについて、テストしてみた。
結果、ロは、イ・ハに比べて、やや駒の動きが鈍いようであった。それに対
して、
イとハは、ゲームのおもしろさに、さほどの差が出ないように、私には思えた。
相手の弓に当たっているどうかの判断は、ハの方が楽ではあるが、
前回このブログで披露した、効き升目の図が頭に入れば、慣れれば、イの
ルールでも、弓だけならがまんできないほど、複雑という訳でもなさそう
だった。ただし、弓ではなくて仏狼機になると、前回のべた、弓と弩の効き
図形の法則だけでは不足で、もっと複雑になるようである。なお、イとハで
は、
イの方が、効き升目が多いので、弓駒の相討ちが起こりやすくなり、ハにした
方が、広象棋の引き分けは、より少なくなるのではないか
と、私は思った。従って総合すると、
ハの方が、不規則な駒の動きに、比較的に経験が豊富な私に言わせると、
引き分けが少なくなる分だけ、幾らか良い程度
のように、思われる。むろん普段日本将棋しか指さず、規則的な駒しか使わ
ない方にとっては、ハの方が、格段に読みは楽になるだろうとは、想像され
た。今の所、「射る駒のルールには、過剰な煩雑性が有る」、との私の推論で、
一応間違いは無さそうなように思える。(2017/09/22)