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日本将棋と同等な、持駒ルール有り9升目42枚制将棋の作成(長さん)

前回等で、日本将棋と、さほど遜色の無い9升目40枚制馬将棋(持駒有り)
を紹介した。だが、飛車角が龍馬中馬の馬将棋にしても日本将棋同様、40
枚制には変わりが無い。ので日本の将棋が40枚になるのは、ゲームの良し
悪しだけを考えた場合にも、必然だった、疑いをこれでは拭いきれないだろ
う。そこで、今回は、加える攻め駒を、双方に3枚ずつにして、42枚制の
日本将棋に近いゲームとしての性能を持つ、持ち駒ルール将棋を、作成して
みた。
そこでさっそく、初期配列を書くと、以下のようになる。

初期配列
三段目:歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵歩兵
二段目:口口鴈飛口口口口飛燕口口口口臥龍口口(臥龍は大局将棋の)
一段目:香車桂馬銀将金将玉将金将銀将桂馬香車

なお、これらは、日本将棋と同じルールで、相手陣3段目を基準として、次
のように成る。

成り
三段目:金将金将金将金将金将金将金将金将金将
二段目:口口横行口口口口飛車口口口口大龍口口(大龍は大局将棋の)
一段目:金将金将金将不成不成不成金将金将金将

ここで以下、加えた駒の説明をする。今回は、新しい駒を、

大局将棋から、持ってきた。

そのため、同名の他の種類の日本の将棋の駒と、ルールが違う物が有る。
また、正式な名称を使わず、よりポピュラーな駒名と、置き換えたものが
ある。
 ではまず、2段目の新顔の駒について右駒から説明する。
 初期配列の臥龍は、縦横隣接升目にのみ動ける小駒である。同名の駒が、
摩訶大大将棋等に有るが、斜め後ろへは、大局将棋の臥龍は動けない。
江戸時代の文献の大将棋の嗔猪の動きと同じにして、対称性が高く、ルール
を覚えやすくしてみた。大局将棋の臥龍は、大局将棋の大龍に成る。奔龍に
は成らない。大局将棋の大龍は、角行の動きに加えて、前後に3歩まで、走
れるとここではした(大龍の前後走りはwikipedia型)。歩数は1
歩と、2歩と、3歩と、何れもとれる。走りであって、跳びではない。
大大将棋の同名の大龍と異なり、横には行けないし、横2、3升目へは、跳
べないし、前後は2歩まで走りではなくて、3歩まで走りだし、斜め後ろへ
も行けない。この大龍は、水無瀬兼成の、将棋纂図部類抄の泰将棋の大龍と
同じ動きで、のちにそれを大局将棋で、取り入れたと見られるものである。
 次に初期配列の飛燕も大局将棋の駒であって、斜め前に走り、後ろの
隣接升目にのみ歩む。飛燕は飛車に成る。
 初期配列の鴈飛は、前後と斜め前の、計4方向に歩む。後期大将棋や中将
棋の銅将と、同じルールである。成ると、本当は燕羽に大局将棋では成るが、
ルールが、中将棋の横行と全く同じであるため、ここでは、よりポピュラー
な、横行に変えた。横行は横に走り、前後に歩む。なお、同名の駒が和将棋
にも有り、ルールが鴈飛が燕羽に成る点でも、大局将棋と全く同じである。
 以上が、駒のルールの説明である。当然だが、そのほかの36枚の駒は、
日本将棋と全く同じとしている。実際に初期配列した写真を下に示す。

42枚.gif

なお、持駒を打つ禁手のルール等は、日本将棋と全く同じ、二歩、動き所無
し、打ち歩詰みを禁手としている。
 実際に指してみた限り、この将棋も、攻守バランス、ゲームの進行度が、
日本将棋と、さほど差が無いように見える。実質成らないと発生しない、
飛車・横行・龍馬の強さに近い駒の3種で、龍王成り飛車と龍馬成り角行を
置き換えたゲームである。それでバランスがほぼ日本将棋と同じになるため、
必要な玉の守備も、日本将棋と、ほぼ同じになっているように、思われるの
である。(2018/03/21)

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