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奥野かるた店での故奥野藤五郎氏、双玉限定作成の理由の聞き取り(長さん)

最近表題のように、駒師で将棋四段でも有った、奥野一香こと、奥野藤五郎
氏が、王将駒を、強いられない限り、作成しなかった理由について、
”奥野かるた店”へ行き、聞き取り調査を行った。結果は、

この奥野家は、webにある、一部の奥野氏とは異なり、藤原南家との繋が
りの可能性は、どうやら薄そうだ。

また聞き取りにより、故奥野藤五郎氏が、二中歴を生前読まれたとの証拠は、
得られなかった。が、私はうっかりしていたが、二中歴の大将棋の記載の
冒頭部分、玉将の説明部が、

云玉将各住一方中

となっており、一度でもきちんと読んだ人間であれば、

少なくとも平安大将棋は双玉が正調

と解釈できそうだ。言い訳がましいが、従来、7筋最下段の中央に置く事だ
けが強調されたので、私のような早とちりしやすい者には、錯覚しやすかっ
たという事もあったかもしれない。”各住”だから、少なくとも大将棋では、
二枚とも玉将であって、

少なくとも平安大将棋で、王将は使用してはいけない

という気持ちが、多少無理をすれば、二中歴でも感じられていたと、私にも
気が付いた。
 なお、二中歴については将棋(平安小将棋)については、玉将を使う事は
判るが、片一方を王将にしてはいけないとも、そもそも8升目か9升目かも、
曖昧であり、

鎌倉時代草創期の当時、説が分かれていた

と疑われても、仕方ないように私には思える。
 恐らく、奥野一香こと奥野藤五郎氏は、私とは違って、多忙な中で職業柄、
注意深く、二中歴等の古文書の字を、読まれる方だったと想定される。
 なお、奥野藤五郎氏の双玉限定作成の理由については、かるた店の現在の
当主は基本的に、ご存じ無い事までは判った。今後この点についても、機会
があれば、更に調査を、続行する予定である。(2018/03/30)

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