SSブログ

(コラム)本ブログ開設満2年が経過(長さん)

 今11月の第ニ週で、本ブログも開設より2年が経過した。
 この2年間、最初の方からほとんど欠かさず本ブログに注視
してくださった方が、明らかに何人かおられる。それに助けら
れて連続投稿日数731日を、無事通過する事ができた。特に
後者の記録は、その方々のおかげだったと言って良い。誠に
感謝いたしたいと思います。
 さて、その連続毎日投稿の記録であるが、途切れるとすれば、
当然ながら、本ブログのように、小論形式であって、内容が日
記ではないブログのケースは、書くネタが枯渇したときである
と考えられる。その見通しであるが、能力に限界が来て、ネタ
が考え出せなくなったときだろうとしか、今の所答えることが
出来ない。史料を見直しても、まだ言及していない内容がある
事に気がつくことは、最初の頃と違って最近では、めったに無
くなった。が、このような状態は、1年以上前からであるから、
今日は、どう見ても投稿する物が無いという気持ちになった事
は、幸いな事に、これまで一度も無かったという事である。
 また天災とか、身内の不幸とか、自分自身の病気等の不慮の
事態で、途切れることが有るのか無いのかは、今の所予想がで
きない。
 なお研究のため、ブログを立ち上げずに、調査に集中すると
いう事も、将来無いとは断言できない。が、将棋史の場合、
既存の史料の調査がほとんどなのが現実なので、私はそういう
生き方が、個人としては好きなのだが、そのような生活に移行
する確率は、少なくとも今のところ低いかもしれない。
 よって間違いなく、残念だと心より感じながらであろうが、
連続毎日投稿記録が途切れるのは、どうしても原稿が考え付か
ない事態が、私の能力不足と、題材が多少枯渇傾向になった時
に、これから未来のある日に、突然起こってしまうという事で
あろう。以上のような可能性が、一番高いのではないかと、今
の所漠然と予想しているだけである。
 思えば遊戯史学会が、あと2か月弱で消滅すると言われてい
る。そんな中、その中の一分野である、増川宏一史学会会長の、
メイン研究テーマ”将棋史”の、古い時代の方のパートのブロ
グが、学会の消滅日を待たずに、ろくに更新されない状態には
ならないように、したいものだ。だから管理人の能力が無いた
め、連続で、毎日本ブログへの投稿が、このまま続くとまでは、
とても確約できないが。少なくともできるだけ長く、本ブログ
を生きた状態で、保ち続けて行きたいものだと、現時点で考え
ている事は、確かである。(2018年11月将棋の日の少し前)

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

中将棋。獅子を狛犬に変えたら、初手▲7七狛犬は良い手か(長さん)

前に、鎌倉市今小路西遺跡の木簡の記載に基づき、西暦1350
年頃の初期中将棋で、特別規則のある獅子の代わりに、狛犬の
配置された中将棋の存在の可能性について、本ブログでは論じた。
しかし、安直に獅子を狛犬に変えたならば、1手で動ける範囲が
獅子より狛犬の方が広いので、ゲームとして、おかしな事に本当
にならないのかどうか、懸念が有ると言える。たとえば、初手で
先手が狛犬を3歩前に進めて、支配領域を確保しようとすると、
この狛犬には繋ぎ駒は無いが、後手が3歩狛犬を進め返して、同
形にし、バランスを取る事が出来ないように思える。つまり、

先手必勝型のゲームになってしまい、このような変更が行われた
とは、最初から考えにくいという事は、本当に無いのかどうかが
問題という事

になろう。そこで今回は、表題に有るように、この先手が初手に
狛犬を3歩進める手の、善悪についてを論題とする。
 最初に回答を書き、それについて、その次に説明を加える。
以下回答を書く。

先手初手▲7七狛犬は、恐らく悪手のため、このゲームに、先手
有利の難点は、一応無いと見られる。

では、以下に説明を加える。
 すなわち先手初手▲7七狛犬には、後手は2手目で△8五歩と、
普通に駒数多数将棋では良くある、龍王前の歩兵を上げる手を指
してくると見られる。その後3手目▲7八歩とか▲5八歩なら、
後手4手目は、何れの場合も△6六龍馬である。その後、
▲4四狛犬(龍馬踊り喰い)△同龍馬の、狛犬と龍馬+歩兵交換
では、先手がやや不利なので、3手目には狛犬を移動させなけれ
ばならず、そうだとすると、

第1手目の▲7七狛犬は、位を取れないので無駄な手であった

という事になる。
 なお以上の推論で、狛犬は、同一方向に3歩歩むではなくて、
自駒を跳び越せる、大阪電気通信大学の踊りルールであると仮定
した。なお自駒を飛び越せない状態は、西暦1280年頃、
大阪電気通信大学ルールの形には、西暦1350年頃になったと、
本ブログでは、今の所一応推定している。
 獅子を狛犬に変えた中将棋では、恐らく先手は第1手目に、
▲7八狛犬とか、▲4七狛犬といった手を、指してくるのではな
いか。それなら特に、後手の方が、いきなり不利にはならないだ
ろう。
 つまり、

本ブログでは、狛犬は居喰いの能力は無いと見る

ので、攻撃力では獅子よりかなり劣り、早い時期に狛犬同士を、
敢えて相討ちにする事は、起こら無いのではないかと考えている。
 大阪電気通信大学の高見友幸氏により、以前、獅子-狛犬、同
時出現説が論じられた。狛犬が、金剛、力士、羅刹、夜叉に比べ
てこれだけが、早期に出現とも取れる説であり、当時私には、違
和感があった。しかし”中将棋の、しちめんどくさい点を何とか
しようとして、獅子を狛犬に変えてみる”という話の、可能性が
出てきてみると、確かに彼の言うのが、正しかったのかもしれな
いと、最近は私も思うようになってきた所である。(2018/11/09)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー