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滋賀県大津坂本城遺跡2018年発掘駒。西暦1500年頃の物(長さん)

前に紹介した、滋賀県大津市の琵琶湖のほとり、坂本城遺跡から
出土した、成り一文字金(?)桂馬駒に関連して、少し詳しい情
報が、新聞各紙で報道された。

坂本城の城内から出土したものでは無い疑いがある

という事だ。城と考えて発掘調査をしたところ、城は少し狭くて、
城の近くの町場を、発掘していたとい事であったらしい。
 また、年代も少し古くて、共出土した遺物は、

西暦1450年から西暦1550年位のもの

ではないかと言う事である。既に本ブログでは、桂馬駒の形から、

安土桃山時代よりは新しそうだ

と述べた。具体的には、富山県の石名田木舟(B2)遺跡の王や
金の駒よりは、形が今のに近いし、島根県出雲市の高浜I遺跡で、
将棋盤の一部と駒二つが出土したが、その将棋駒よりも、写真で
見る限りは、坂本城の今回桂馬の方が、より末広がりで、今の駒
に近い感じである。なお滋賀県大津市坂本では、

以前にも成り不明な、形の崩れた香車駒が出土していて、これも、
江戸時代とされる、大坂城下町の将棋駒に、強いて壊れた部分を、
想像で補うと似た形

であった。京都の出土駒が少ないため、より流行の先端に近い、
京都の傾向が、京都そのものの遺物からは、従来判らなかったか
らの誤差かもしれない。
 更に今の所、飛車か角行駒が、坂本遺跡からは出土していない
ため、確実では無いが、ひょっとすると、

西暦1500年には、現行の日本将棋が、琵琶湖のほとりでは、
指されていた

事を証明する遺物の一つになる可能性もあるのだろう。よって、

この、保存の良かった桂馬駒の発掘はやはり貴重なものだった

確率が大きいように、現時点で充分考えられる。(2018/11/23)

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