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八木書店西暦2000年出二巻物色葉字類抄将棋駒一覧(長さん)

いきなり、結論を書いて、事情がわかりづらく、
たいへん恐縮だが。今回は、

色葉字類抄前田藩2巻物の”と”の雑物に”銅将裏
横行”が書いてある

のを含めて、八木書店が西暦2000年に発行した、
尊経閣文庫蔵の西暦1565年書写、加賀前田藩の
文庫の中にあった、色葉字類抄二巻物の中にある、
将棋駒に使われている熟語の一覧を、”き”雑物の
”・玉将・金将・飛車・銀将・竪行・・”の話と、
一冊/4冊目末備の、大将基馬名と小将碁馬名
の話は、ごちゃごちゃするので、その2点だけ簡略
化した上で、以下に示す事にする。

ようするに、八木書店の成書を見れば良いという話

なので、結論からとっとと書いたという意味である。
 一覧は以下の取りである。
 八木書店発行(2000)”色葉字類抄ニ(二巻
本)、前田育徳会尊経閣文庫にある、将棋駒として
使用されている熟語の一覧:
い 霹靂(豊隆と同じ訓読みで、イナツチナル)
い 犬(イヌ)
は 白駒(ハクク。日名。webに月日の説明有り。)
ほ 鳳凰(ホウオウ)
ほ (正確には公の下に鳥の)公時鳥(ホトトギス)
と 銅将(以下右下に小さく)裏横行
と 飛車(トブクルマ)
”を”と”わ”の間に、大将基馬名と小将碁馬名の
セクションが、挿入されている。ただし”を”の後
の、上の上の奥書の更に後の、遊紙の中に挟まる。
か 大将(読み不明)
か 蝙蝠(カハホリ)伏翼(同)
か ”狛”(獣辺。人事。意味不明)
う 鶉(ウツラ)
お 大鷹(オオタカ)
お 弩(オオユミ)
く 角鷹(クマタカ)
く 鵰(クマタカ)
く 孔雀(クシャク)
く 鯨鯢(クチラ)(右と右に小さく)雄鯨・雌鯢
こ 狛犬(狛は犬辺・人事)(コマカク)
て 天狐(テンク)または天狗(狗は異字体と記載。)
き 麒麟(キリン)(麒のツクリが棊になっている。)
き 馬麟(キリン)(馬は騏。キリンのような白馬。)
き ”・玉将・金将・飛車・銀将・竪行・香車・白駒”
等の記載が、雑物に有る。(銀は金、香は金今にも成。)
し 師子(シシ)(動物。二千キロ/日走る・・。)
し 自在(ジザイ)(畳字の所に記載されている。)
す 水牛(スイギュウ)(潜水できる牛との説明。)

 まだあるかもしれないが、現時点で私が見落とし
ているだけだ。大切なものが出てきたら、逐次別途
報告しよう。ともあれ。
 以上の事から、前に問題にした、大将基馬名と、
小将碁馬名の話と、”き”の”・玉将・金将・・・
白駒”の記載2箇所の、将棋ルールの記載部分を除
いて、熟語”銅将”以外、”裏○△”という形式の、
成りルールにおける、具体的な成り駒を、明らかに
意味する、”将棋の本のような”説明書きが無い事
が判る。
すなわち、との雑物の中間に有る、

銅将という熟語以外は、”将棋加筆の3ユニットの
大物”を別にすれば、単なる普通の辞書の、熟語の
項目を示しただけ

であると考えられる。
 銅将という単語は、上の上の奥書の後、裏表紙に
挟まった遊紙の内部に有る、”大将基馬名”にも、
銅将として、当然入っているが、そこには、

裏横行という記載は、当時の大将棋駒なので無い。

 しかし、

裏○△と書いて普通は○△成と書く内容を記載した

という点では、”と”の雑物の銅将と、”を”と
”わ”の間の大将基馬名の、たとえば”飛車”の
下に記載の”裏金”とは、形式がいっしょだ。
 なお、”と”の雑物の銅将も、色葉字類抄の中
で、今の所見つかっているのは、八木書店発行
(2000)”色葉字類抄ニ(二巻本)、前田育
徳会尊経閣文庫の、この本の中だけだ。
 つまり、銅将を”と”の雑物に追加したのと、
大将基馬名というセクションを作ったのは、結局

同一人物だ

という事のように、私には思える。
 今回は以下煩雑なため、このへんで一旦切ろう。
より詳しい議論は、次回以降にしたい。(2019/04/04)

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