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中将棋の記録著者岡野伸氏。中将棋平安期出現説へ転向(長さん)

表題の将棋史及び、中将棋研究、また東・東南アジア
のチェス、象棋型ゲームの歴史、ゲーム研究家として
名高い岡野伸氏より、色葉字類抄ニ巻物の、中将棋の
記載により、彼の従来の立場だった、中将棋初出は、
”南北朝時代か?”を、改め、

”平安時代末期までに”に、転向した

との旨の連絡を2019年4月に受けた。これにより、
”従前のままである”との立場を取る本ブログは、

同規模の二つの派の、一方程度に後退

する事になった。
 では、まず連絡の要旨を述べる。西暦2019年4
月中に、前記の将棋史を含むチェス型ゲーム史、ゲー
ム自体の研究家の、岡野伸氏より次の連絡があった。
①高価だったが、問題の尊経閣文庫蔵、八木書店(西
暦2000年発行)、二巻物色葉字類抄は購入した。
②”と”の雑物に裏横行銅将。109ページ~110
ページに大将基馬名と小将碁馬名。”き”に玉將、
金將、飛車、銀將、堅行、香車、白駒などを確認した。
③中将棋は、大将棋から平安時代末期までに考案され
たと考えられると見る。(以前の見方を変える。)
④中将棋の日本将棋プロの対局の直近は、神崎健二
7段と、中田功7段の対局である。(水無瀬神宮客殿
の写真を紹介されていた。
 岡野伸氏からの連絡は、以上である。
 個人的には”①痛い出費だ”と言っているようにも
取れる、彼の冒頭報告には同情しない。八木書店の回
し者になるつもりは毛頭無いが、事の重大性からみて、
彼の取った行動は、彼の立ち位置からは、当然の事だ
と私は考える。
 それはともかくとして。
 今まで岡野氏は、著書中将棋の記録(一・二)で、
南北朝期の遊学往来を、1662年の写本である点か
ら、多少の疑問符をつけて、南北朝時代成立と結論
されていた。が連絡から、次回の同様な表題のコンテ
ンツの中では、今の所中将棋は、

「色葉字類抄二巻本」の成立期の西暦1144年~
1165年の平安時代末期に成立

に、切り替えるつもりのようであった。
 これにより、中将棋の南北朝時代成立派は、その分
支持者が減少し、

南北朝派と平安末期派が、現時点でほぼ拮抗の状態

程度にまで、南北朝派は後退する結果になったとみら
れる。
 岡野伸氏と会話される際には、私が聞いている限り
少なくともごく最近は、”色葉字類抄二巻本の中将棋
記載部を根拠にして、中将棋の成立は平安時代末”と、
以上のように、自身の以前の考えを、変えられたよう
なので、御注意願えればと考える。(2019/04/25)

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