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中間報告。異制庭訓往来に”中将棊”記載(?)調査(長さん)

幾人か複数の、現代の将棋史研究家の書き物として、
”異性庭訓往来には、『将棋は合戦を模したもの・』
の一文の他に、遊学往来にもある、『中将棊』の記
載が有る”との旨が書かれているのを、本ブログの
管理人は、たまたま入手している。
 大切な点は、本ブログの管理人には続群書類従か、
群書類従の異制庭訓往来しか、見れないと言う点で
ある。とりあえず、群書類従及び、続群書類従の中
では、幾ら探しても異制庭訓往来に、『中将棋』の
記載は見つからない。
 そこで今回は視点を変え、群書類従と続群書類従
で、往来物のうちで、”往来”という書名の文書の
中に”将棋”等が、どの程度出てくるものなのかを、
ざっと調査した。結果から書く。

南北朝時代の書家、素眼が著者だという”新札往来”
(西暦1380年頃)にも、”圍碁。双六。將碁。
例下残。”との旨が書いているのが、その他で見つ
かるだけのようである。

それでどうなのかという点について、引き続き以下
説明する。
 上記の三例目は、将棋が双六と繋がっているとか、
将棋が将碁になっているという特徴はあるが、今の
所、以上2点に、重大な意味があるとの兆候が、私
には感じられない。
 ところで群書類従等には、付帯して、群書解題と
いう解説書シリース本が存在する。それを読むと、

遊学往来の項目の所に”異制庭訓往来と遊学往来は
同系列である”と書いてある。

以上が重要とみられた。内容を読んでみると、よう
するに、群書類従の異制庭訓往来や、続群書類従の
遊学往来、特に後者は、写書本として、変性が少な
い伝来本とは、言えないという事のようだ。つまり、
将棋史本の著者等は私とは違い、写書時等に加筆さ
れているケースの多い、群書類従本で異制庭訓往来
や、続群書類従で遊学往来を見て居無い可能性が、
この場合については高そうだ。
 冷静に考えると、
遊学往来は、年代の古い写本は、異制庭訓往来とい
う、群書類従本の異制庭訓往来と、

全く同じ書名で呼ばれている

という混乱が有るとすれば、状況は一応説明できる。
この議論の行方は、知っている方は、知っている話
なのであろう。だが今の所、本ブログの管理人には、
個人的に、本当の答えが判って居無い。更に調査す
るしか、結論を出す方法は無いと、私も群書解題を
読んで最近ようやく、問題の本質について、気が
付き始めた所である。(2019/05/04)

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