SSブログ

鎌倉市御成町今小路西鎌倉市福祉センター遺跡現地確認(長さん)

2019年の6月に入って直ぐ、神奈川県鎌倉市
御成町の今小路西鎌倉市福祉センター遺跡
の場所を確認しに、現地を訪問した。
 御成小学校との境目に、現在小路が有って、
どうやらそこに、5号井戸跡があり、墨書”大佛”
等の折敷に関連して、本ブログで再三問題にした、
今小路西鎌倉市福祉センター遺跡中将棋木札が、
30年ほど前に、出土したらしい。なお、”川底”
と、発掘場所が表示されている集成鎌倉の墨書で、
文字”え”付き渥美片口鉢と表現された、約80
年早い墨書有りの遺物は、鎌倉市福祉センター敷
地の、東側のヘイの近くにあるとみられる、小さ
な水路に有ったようである。
 以下、もう少し詳しく説明しよう。
 今小路西遺跡で有名な、鎌倉市の御成小学校は、
JR鎌倉駅西口から歩いて、せいぜい4~5分程
度の場所である。駅西口から直ぐのスクランブル
交差点を左折して、50m位で校門である。
 ちなみにスクランブル交差点で直進すると、交
差点の向こう側が鎌倉市の市役所である。奥で、
市役所と御成小学校は敷地が繋がっているようだ。
 御成小学校の向かい側に、コンビニが有るが、
コンビニの店員は小学校の位置を知らない。寺子
屋風の校門になっているので、知らない人間は、
小学校だと気がつかないためである。
 小学校の敷地はかなり広く、ここ全体で、屋敷
が2軒分だとしたら、相当に大きな武家屋敷だと
実感できる。小学校の敷地が切れる所に交差点が
あり、右へ曲がって100m位で、現地、鎌倉市
福祉センターに着く。駅から歩いて7~8分程度
の場所である。敷地の南から向かって右の、東の
塀の所に、”旧佐助川”という小さな用水川が、
あったらしいが、暗渠にしたためか良く見えない。
 昔は、塀の所を北から南に流れてきて、鎌倉市
社会福祉センターの玄関で切れるとみられていた
らしいが、よみがえる中世3武士の都鎌倉の河川
の発掘によると、ここから蛇行して、玄関先を東
から西へ流れ、鎌倉市福祉センターに隣接する、
鎌倉市の図書館を超えて、佐助が谷の方向に、昔
は流れていた事が、発見されたという。13世紀
後半の品と聞く、墨文字”え”付き渥美片口鉢は、
この消えた川底から、西暦1990年前後に見つ
かったと聞いている。
 鎌倉市福祉センターと鎌倉市図書館の間は繋がっ
ているので、図書館の玄関前を通りすぎてから、
西端に小路が有るので、そこをもう一度右に曲がっ
て、北方向に歩くと、小学校との境目を通って、
元の御成小学校の、南東端に出る。
 恐らく、この小路の辺りに井戸5があり、前記
の墨書”大佛”等の折敷が、出土したのだろうと、
想像された。息抜きの竹が刺さっていたと、評さ
れた井戸のことだろう。そこは福祉センターや、
市立図書館との境目だが、御成小学校の敷地内な
のであろう。従って確認していないが、10m以
内で、5号井戸跡のどこからか極近くで、

今小路西鎌倉市福祉センター遺跡中将棋木札は
出土したようだ

と、今回場所を推定できた。なお繰り返すと、
社会福祉センターと図書館は、隣接しているので、
図書館の敷地から、どうみても50m以内の所に、
中将棋木札は有ったようである。
 なお、図書館には発掘報告書が有ると、聞いて
いる。が私の訪問した日は、あいにくと、図書館
自体が閉館日で、確認不能であった。訪問する際
には、鎌倉市立図書館が開いている日を、確認し
てから行った方が良いだろう。なお当日は市役所
も閉庁日であった。(2019/06/11)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー