SSブログ

JR鎌倉駅構内は鎌倉時代の風俗営業店店内か(長さん)

以下鎌倉考古学研究所(西暦2017年)発行の、
”集成鎌倉の墨書”、木製品301
”口(4.5文字分スペース)口王馬馬口”木片
の、①詳細説明と、②表題の内容について述べる。
 神奈川県鎌倉市鶴岡八幡宮境内出土の裏楷書”
奔王”鳳凰駒と、同年代であるとの旨前に書いた、
”口(4.5文字分スペース)口王馬馬口”木片
は、鎌倉考古学研究所の集成鎌倉の墨書には、

同年代と書いて無い。

①そこで、この史料についても”集成鎌倉の墨書”
で、紹介されている内容を、このページでは、正
確に記録し直す事にする。特に、

(a)正確な成立年と(b)裏に墨跡有りと集成
鎌倉の墨書では書いてあるのに、その記載が落ち
ている

点について、補充が必要である。
 より詳しい集成鎌倉の墨書の記載は、次の通り。
図番号木製品301(木製品300と共出土。)
遺跡:若宮大路周辺遺跡群・蔵屋敷遺跡
場所:JR鎌倉駅構内(改築による調査)
西暦1984年2月
調査地点地番:神奈川県鎌倉市小町103番7
出土層:第Ⅶ層

年代:13世紀後半~14世紀前半(イ)
備考:オモテと裏面に、両方墨跡がある。(ロ)

部分的に読み取れるのは、オモテ面のみ。裏面に
関しては図に、竪筋が部分的に2本、平行に、
実間隔約1.2cmで書かれている。
図よりの実長:長さ20cm前後、巾1.8cm
前後の細長い棒。
 以下、もう少し詳しく説明する。
 年代は、鎌倉市鶴岡八幡宮境内出土の5将棋駒
が、”13世紀半頃~14世紀初頭”と書かれて
いる。よって、

全く同じ表現ではない。

上限(新しい方)が、今小路西鎌倉市福祉センター
遺跡の中将棋木札に関して、本ブログが、
御成小学校境出土の、木製品224・225
から間接的に推定した”14世紀中葉”にかかっ
ている。

普通唱導集関連だと決め付けると、感覚的に私に
そう見えただけ

である。西暦1300年頃を否定は出来ないとい
う点のみ指摘し、次ぎの観点である、(ロ)裏面
の直線状の墨跡からも推定する、この遺物の正体
に移る。

簡易的な囲碁盤の破片のようでもあるし、そうで
もないようだし、一種の扇子の骨の1本のようで
もある

と私には思える。以下に、碁盤ではなくて扇子説
と見るが、その根拠を示す。
そのため、共出土品について論じた上、

②の鎌倉時代の鎌倉駅構内に、何があったのか

について論じて、根拠に到達する事にする。
 そこで、②の話題にまた移る。
 本”口(4.5文字分スペース)口王馬馬口”
木片には、集成”鎌倉の墨書”の

番号で木製品300が、同時出土し、その他に、
番号で、かわらけ75、内面墨跡、
番号で、かわらけ76、両面墨跡、
番号で、かわらけ77、内面墨跡、
番号で、かわらけ78、両面墨跡、
番号で木製品298(柱)時代が14世紀中葉~、
番号で木製品299(井戸の木桶)14世紀中葉~、

が、同様な場所から出土している。これら共出土
品を、ざっとだが、本ブログでは次のように見た。

番号木製品300:贈答品のフタ。大きく女性名
で、贈り主名を示した物品。たぶん女性名の方が
内側ではないかと、私は思う。
番号かわらけ75内面:春画。
番号かわらけ76両面:外側春画。内側官能小説。
番号かわらけ77内面:神棚用の縁起物。
番号かわらけ78両面:外波模様。内使用者花押。
番号木製品298(柱):建物建築時の見当記号。
番号木製品299(木桶):店の得意客の花押集。

特に75や76から、この場所が私には鎌倉時代
の風俗営業の店のように見える。そして本ブログ
で問題にしている、木製品301の
”口(4.5文字分スペース)王馬馬口”は、
裁断したときに、字間をきっちりと裂くのが困難
である点をも考慮すると、
風俗店の飾り扇子の骨に、賭博やゲームでの要領
を、短い文句で書いて、客に見せたりプレゼント
したりする、顧客に対して、その場の雰囲気を盛
り上げるために店が作成した、本来は多数あった

”短文文句入り飾り扇子”の破片

とイメージするようになった。裏面の模様は、絵
かもしれないし正体不明だが、碁石を置くにも、
少し目が細かすぎる。
 また、時代は少しズレる可能性も有るようだが、
番号で木製品299(木桶)の店の、”得意客の
花押集”は、その風俗店の常連客の花押を多数飾っ
て、店に来る客が多い事や、イベントの楽しさや、
その支持者が多い事を、店が宣伝しているのかも
しれないと私は思う。更にかわらけ類78は、
重要常連客使用済みの、食器保管品かもしれない。
 次にまた、木製品300の贈答品のフタは、客
が持ち帰るみやげ物へ、大きく売れっ子の女性名
か、又は店の女将の名を書いて、その風俗営業店
へのリピータの増加を、店が期待しているとも、
解釈できると私は思う。
 従って、

現在JR鎌倉駅構内の地点の地下には、鎌倉時代
の風俗営業店の遺跡が眠っていて、”口(4.5
文字分スペース)口王馬馬口”木片は、遊び場一
般でする、”お遊びとしての大将棋”の要領を、
初心者向けにガイドするという目的のもの

との説をとる。そしてそれは、共出土品の内容か
ら見て少なくとも、完全に否定できると、までは
行かないように、私は今の所考えている。
 つまり、補う文字が多すぎる感じはするのだが。

搦王馬馬仲.gif

この木片に、
”普通唱導集大将棋の戦術が絶対に書いてない”

とまでは言え無いと言う意味である。(2019/07/15)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー