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奔王8九攻撃での2017年普通唱導集大将棋(長さん)

以前に述べた通り、普通唱導集大将棋の第1節の、
省略し唄われて居無い前段に、神奈川県鎌倉市の、
JR鎌倉駅構内の遺跡で発掘された、木片の文字
が対応するとも疑われる。すなわち角行×2+
奔王+龍馬×2の斜め走り駒5枚による、右仲人~
反車の”搦め取り攻撃”があったと予想される。
 このうち、奔王は初期位置4段目中央から、
1段上げて、5段目中央にしてから、右前に斜め
に一歩上げ、自陣右角行と相手陣右仲人のライン
に、乗せたようだという事だった。駒の構成が同
じなら、4枚攻撃と奔王入り5枚攻撃とでは、結
果は同じだったと、漠然と記憶はするのだが、
正確に”角角馬馬攻撃”の実体が、確定しなかっ
たときの普通唱導集大将棋の改良を試みたときの
認識だった。そこで、

2017年モデルでは”仲人嗔猪が腹を合わせ、
桂馬を登せ”なくとも、5枚攻撃が、ほぼ無理筋
である事

を、もう一度、よりはっきりと確かめる事にした。
 西暦1290時点の普通唱導集大将棋での、
神奈川県鎌倉市の、JR鎌倉駅構内の遺跡で発掘
された木片型の、角角奔王馬馬仲人・・搦め攻撃
の陣形は、再掲すると以下の通りである。

普通唱導集奔王加.gif

上図で、西暦1290年型を西暦2017年型に
直すには、横行、飛龍、嗔猪、猛牛を、この順で
飛龍、猛牛、方行、横行に直せば良い。ので、”
角角奔王馬馬仲人・・搦め攻撃”で、奔王が一歩
前進型の陣形は、2017年型普通唱導集大将棋
では、以下のようになる。

普通唱導集17王加.gif

これで、相手の右辺の袖が、西暦1290年型と
同様に、崩れる事は無いのかどうかを、確かめる
必要が有るという事である。
回答は、角角奔王馬馬仲人・・を搦め、反車香車
が耳は破れないので、

無理筋である

という事になる。が以下に、もう少し詳しく、確
認時条件を説明する。
 実は、裏表の駒名は、西暦1290年型と西暦
2017年で同じだが、駒の動かし方ルールにつ
いて、少し違う物が有る。2段目からである。
酔象:1290年モデルは中国シャンチーの象。
2017年モデルは、後退できない隣接7方歩み。
猛虎:1290年モデルは、平安大将棋の猛虎。
斜め4方向歩み。
2017年モデルは、中将棋の盲虎と同じく、前
を除いた隣接7方向歩み。
麒麟:1290年モデルは、猫叉2回繰り返し、
自駒跳び越えられない踊り。2017年モデルは、
中将棋の今の麒麟と同じ。
獅子(成り麒麟):1290年モデルは、自駒を
飛び越せない。2017年モデルは、今の獅子。
鳳凰:1290年モデルの斜めは、中国シャンチー
の象で塞象眼有り。2017年モデルは中将棋の
鳳凰。
方行:斜め前に歩める飛車。1290年の嗔猪は、
縦横4方向歩みと仮定。嗔猪も方行も不成り。
猛牛:1290年モデルの縦横は、走りであり、
1歩目に止まれない。また相手駒が間にあると、
その方向へは、進めない。シャンチーの象の斜め
と縦横が逆の動きである。2017年モデルでは、
隣接升目に止まれる、2踊りであり、相手駒の
踊り喰い、跳び越え、踊って越えて2升目先行き
相手駒の2枚取り、跳び先だけ取りが、それぞれ
自由に出来るとした。
飛龍:1290年モデルは、角行の動きで隣接升
目で止まれない。また、相手駒が斜め隣接升目に
あると、その方向へ行けない。2017年モデル
は、西暦2017年モデルの猛牛の、縦横と斜め
が逆の駒。すなわち、2017年モデルでは、
隣接升目に止まれる、2踊りであり、相手駒の
踊り喰い、跳び越え、踊って越えて2升目先行き
相手駒の2枚取り、跳び先だけ取りが、それぞれ
自由に出来るとした。
 このほか、厳密には、成りの条件が、1290
年モデルでは、聖目を超える事による”一発成り”
だが、西暦2017年モデルでは、日本将棋と、
同じ規則にしている。
 西暦1290年モデルの正確なルールは、今の
所曖昧な点が多いが、酔象の復活は、中国からの
シャンチーの象の、末期南宋王朝・鎌倉時代の
再輸入とみなして、このようなルールで、実際に
はチェックしている。なお麒麟は、猛虎の動きの
2回繰り返しというルールを、たまたま思いつい
たというのが、踊りというルールを含めた、麒麟
や獅子の起源に関する、本ブログの従来からの仮
説である。
 以上の条件で”角角奔王馬馬仲人・・を搦めと
り、反車香車で耳を破って、飛車は巻添えで死ぬ
作戦”をテストした結果、”耳は敗れ”ず、成り
麒麟が入ってくる余地は、ほぼ無い事が判った。
 奔王が初期攻撃に加わるかどうかという点が、
これまでは、この将棋でよく判らなかった点であっ
たが、

方行を入れて嗔猪を抜き、横行、飛龍、猛牛を
入れ替える程度の改善で、本ブログの言う、
普通唱導集大将棋(1290年型)は、攻守の
バランスはほぼ取れて2017年型に変わり、
自明の定跡の発生は、奔王の効果を加味しても、
ほぼ解消されている

という事が、だいたいは、確かめられたように思
う。(2019/07/20)

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