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本ブログ普通唱導集大将棋で斜走駒攻撃を陣内受は弱陣(長さん)

以前述べたように、普通唱導集の大将棋の唱導唄
第2節は、将棋の指し方の常識から見ると、相手
大駒を、迎えに行く陣を作って受けるという不自
然さが、元々有る。”13升目108枚制の将棋
の為、自陣内に、駒の組み換えの余裕が、余り無
い為にしかたなく、そうしている。”という説明
を、以前に本ブログでした。しかしながら、初期
位置から、右角行は2歩斜めに出し、右龍馬も、
右角行の初期位置の右下に付け、堅行も前出しす
るので、僅かな余裕は、実際には出来ると考えら
れる。
 そこで正しくは、本ブログ版普通唱導集大将棋
(西暦1290年タイプ)で、

自陣内で駒の組み換えが出来ないというのは誤り

という事に、実はなっているのである。だから、
”大駒は引き付けて受けよ”という格言は本ブロ
グの

普通唱導集大将棋(1290)でも、実は成り立っ
ている疑いがある

という事に、最近なって判ってきた。
 これが本当だとすると、

普通唱導集の大将棋の唱導唄に合った、ゲームを
特定するのは、極めて困難

という結果になるはずである。

仲人の位置で、支えの陣を作る将棋は原理的に、
有り得ない

と言っているのに等しいからである。
 そこで今回は、その点についてチェックした結
果を述べる事にする。
 結論から述べる。
 普通唱導集の大将棋の唱導唄第2節の陣の方が、
いっけんすると常識的な、自陣内で、相手奔王、
龍馬×2、角行×2の5枚攻撃を受ける陣よりも、

僅かに堅い。

そのため、結果として

仲人一枚分だけ、まともに普通唱導集に従って陣を
作った方が駒得になり、その差で成り麒麟で、相手
陣を先に破って、勝つ

との結論になった。
 では、以下にもう少し、詳しく説明する。
 当然かもしれないが、仲人の所で防御陣を作る
よりも、自陣内で嗔猪を捨て駒、鉄将や横行を利き
駒にして、

引き付け受け型の陣を作った方が、早く駒組ができ
る。

実際には、2手位速いようだ。
下の図は、先手が、そのような陣を、後手が、教科
書通りの、普通唱導集の大将棋の第2節で受ける陣
を、1290年型の本ブログ版普通唱導集大将棋で
作った所である。

普通唱導集引付受.gif

 実は、ここから先手が先に、後手の教科書通りの
陣を攻めるが当然受けられ、ついで攻めの陣形は同
じようなものなので、

仲人を使わずに後手が、先手を攻め返す

と、仲人は不要で、仲人抜きでも以下のように、

同じ程度に先手陣は崩れて、それで一時的に受かる。

普通唱導集引受結.gif

ここで、攻め駒として、

実質後手が、仲人1枚だけ温存できているのが重大

なのであった。つまり、先手の陣の方が弱かったの
で、後手が、小駒の仲人一枚だけ駒得になる。この
仲人を拠点にして、攻めの新たな駒組が、後手だけ
可能となり、一例で以下のように更に、この後後手
は、守りに使っていた、龍王×2を攻めに回し、結
局以下のような局面で、勝勢となった。

普通唱導集引受終.gif

つまり最終局面で、後手の麒麟の突入は必然で、先
手はほぼ、受け手無しであると見られる。
 何回かやり直し、変化はそのつど同じでは無かっ
たが、

単に、後手は5枚攻めを、焦らずゆっくりと始めれ
ば、どうやったところで、先手の陣の方が、少し弱
いのが利いて、結局後手が有利になるだけ

のようであった。
 以上のようにして、普通唱導集の大将棋の唱導唄
の第2節が正しいらしい事は、確かなようだと、一
応は、本ブログの管理人には思われるようになった。
 恐らくだが鎌倉時代の実戦では、普通唱導集の唱
導唄の第2節よりも、

角×2、奔王、龍馬×2の計5枚攻撃とそのあと、
相次いでする、普通唱導集の大将棋の唱導唄が部分
的に唄う、第1節の端攻め攻撃の方が、ずっと有名

では、一応あったのであろう。
 普通唱導集の、大将棋の唱導唄第2節は、第1節
系に比較すると、理解は専門的知識が必要なようで、
誰にでも疑問なく理解できる、原理が簡単な守りの
定跡とまでは、実は行かなかった事が、今回ようや
く私にも判った。ただし、現実として確かに

初心者に駒組自体が判り易い、

防御の定跡である事は確かだ。後で何とか、理屈を
もっと正確に解明してみたいと思う。(2019/07/28)

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