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中国雲南の豪族名の猛は”ムアン”の充て漢字(長さん)

本ブログでは、雲南の豪族(土司)の名の一文字
の猛は、水田地帯の現地の牛と合わせて、大将棋
の猛牛の起源という事になっている。しかし、少
なくとも本ブログで、猛の字の意味について、こ
れまで述べて来なかった。最近以下の成り書に、
タイの原始国家の”ムアン”に漢字を充てたもの
であるという旨、記載されていたのを確認した。

柿崎一郎著。物語タイの歴史(中公新書1913)
 中央公論新社(西暦2007年)

この著書には、正確にはムアンのあて字は猛か、
”孟へんの力”と書いてある。
 この著書は、個人的には前にもチェックしてい
る。問題の部分は、単純な私の読み飛ばしであっ
たようだ。

ムアンという語は、タイ(白衣蛮)の小国家とい
う意味で有る事は、言うまでも無く、良く知られ
ている。

スペインの闘牛を知っている我々と違い、中世の
日本人には、猛牛という熟語は、一般には無い、
造語的な言い回しである。

闘牛のイメージの牛ではなくて、将棋の伝来元の
”牛の国”を、闘える牛と引っ掛けたのであろう。

 結局大将棋の構成駒で、嗔猪と猛牛が、悪狼、
猛豹、猫叉よりも古いと見破れなくては、判らな
い事ではあったのだが。
 日本の将棋が何処から来たのかを、大将棋の駒
名を知る人間にだけ、ヒントとしてやはり、はっ
きりと提示していたと言う事になろう。情報源は、
”降伏させるべき敵国”である、モンゴル帝国で
あったはずだから。この帝国の政治と情報経済の
分離政策には、今更ながら驚くばかりである。
(2019/10/22)

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