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なぜ囲碁はイスラム諸国では流行らなかったのか(長さん)

本ブログによれば、中国シャンチーは、
イスラムシャトランジが元であり、それ
の中国人による、奇跡の改善だったと
過去論じてきた。
 では逆に、中国にて隆盛を極めた囲碁
が、シルクロードを逆に辿って、イスラム
諸国に入った形跡が無いのは何故なのか
を、今回は論題とする。
 回答を先に書く。囲碁は、

天文道の占いと関連するという事に関して、
イスラム諸国でもよく知られていて、
コーランの教えに反するので、ゲーム自体
が、反社会的なものとして、退けられた

と考えられる。
 では、以下に論を続ける。
 イスラム教の創始者であるマホメットが
科学好きで、古代ギリシャの科学を取り入
れ、その結果、

しばしば大型天文台が、イスラム圏で中世
建てられたが、星占いの巣窟になったとの
名目で、短い期間に取り壊されたという事
実は著名

である。
 従来は、天文台と囲碁とを関連つけるよ
うな議論は、余り無かった。が、本ブログ
のように、

新星、ほうき星、流れ星、掩蔽現象等から
いわゆる天文道の占いを行うときに、天球
上の恒星分布の、平時の把握が必要であり、
表現用語の供給が、囲碁からされていると
なれば、イスラム教の指導者から、否定的
に目を付けられるのは自明

であると、考えられる。
 中国や日本では、賭博に転用されたので、
囲碁の指しすぎは問題視されたのだが。

イスラム諸国では、ゲーム自体が、反社会的
なものとして、退けられるのは自然の流れ

だったと、当然だが考えられる。
 人間、やめろと言われれば、かえって、
隠れて、するものだったのかもしれないが。
そもそも、イスラム諸国にとっては、囲碁は
異国のゲームだったため、”ワル”もそこま
でして、他に楽しみや賭博のネタがあるのに、
始めようとは、思わなかったに違いない。
 なお、言うまでも無く、アラブにはかなり
具象的な西洋星座が、最初から入っていた。
ので、中世アラブの天文台の職員が、囲碁の
用語を必要としていたとしても、絶対とまで
は、行かなかったのも恐らく有るのだろう。
 以上の事から、これまで余り注意されて
こなかったが、

囲碁と天文道は、前者のゲームが成熟した
段階で、密接な関連性があったと仮定すると、
解ける謎が幾つもある

という点が、明らかなのである。(2019/10/30)

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