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17路囲碁盤の4線聖目は恒星天文道と無矛盾(長さん)

本ブログでは中国古代の恒星星図と囲碁盤とは、

完全対応しており

囲碁の棋譜の表現形式と、古代中国星座の恒星
配列とは、同じ形式で表現されるという程度の、

緊密性が有る

と仮定している。それは中国流の恒星天文道や、
中国流の

暦法に準拠している地域は、囲碁を打っていた
と推定してよい

という法則を、導くために本ブログでは必要で
ある。
囲碁の隆盛による、ゲーム良し悪しへの目利き
力の強化によって、イスラムシャトランジや、
インド二人制古チャトランガの侵攻が、

ブロックされると見ている

からである。 
 ところで、中国古代の17路の囲碁盤は、
本ブログによれば、赤緯-80°から+80°、
時角で-80°~+80°の範囲を、概ね
メルカトル図法で表したものである、という事
になっている。そのため、5聖目盤を例にとる
と、周りの4つの星は、

赤緯が±50°で、間が円周1/3の120°
ではなく、100°であり、いっけん半端に見
える。

半端な所に、聖目を付けるはずは無いから、
中国古代の恒星図と、対応するという考えは、

おかしくないのか

という事を、今回は論題とする。
 回答を書く。

①中国の角度は弧度法で無いからおかしくない。
②チベットでは、吐蕃の時代に、インドの
正弦表が、使用されていた疑いが有る。

以上の点について、以下に述べる事にする。
 以前に述べたが、中国の古代星図の1°は、

1平均太陽日に、天球を平均太陽が動く角度で
あり、古代中国1°は弧度法の約0.9856°

である。だから、
古代中国の120°は、今の弧度法の約118.
27°であって、円周の1/3ではない。よっ
て、19路の囲碁盤で、周辺第4線の4・4
位置の聖目同士の間の、12線間隔の部分に、

円周の1/3という意味は無い。

また、4・4聖目から、19路囲碁盤の端線ま
での部分に、円周の1/12、弧度法の30°
と言う意味も特に無い。
 17路の時代の、4・4聖目を、

そのまま引き継いでいるだけ

だと、考えられる。そして、以下が重要だが、

中国の数学が10進法だったので、17路時代
の4・4聖目の間の間隔は100だっただけだ

と考えられる。弧度法では、98.56°と
半端だが、古代中国度で100°間隔だったの
で、聖目が10線ごとの意味で、17路囲碁盤
の時代に、そのように付いたと考えるのが、
自然である。
 だから、19路囲碁盤の4・4聖目には、古
代中国の角度の表し方では、
弧度法の30°、120°、30°と言う意味
は、無い。また、

①17路盤で、端線を座標0と16として、3、
13の座標点に聖目が付いていておかしくない

と、本ブログでは考えるのである。
 所で中国に、円周を360°とする、ヒッパ
ルコスやプトレマイオス流の表現が

伝来したのは唐代だが、無視した

事が知られている。正確には正弦表が、

インドから伝来はしていたが、使わなかった

という事である。なお、取り入れたのは元代だ。
よって当然だが、吐蕃国でも、インドからの情
報を、唐代前後に知っていて、

チベットやシッキムでは、円周の1/3や、
1/12の地点に、聖目を置くと良い事が、
唐代には判っていた

疑いが濃い。チベット伝来のシッキム囲碁盤は、
17路で、第4線目に付けるはずの聖目が、
第3線に付いている事が知られている。これは、
17路囲碁盤の端線が、赤緯と時角について、
弧度法の±80°であると見たときに、±50°
線である4線目ではなくて円周の1/6に因む、
±60°線に、付けようと、意図していると取
れるのである。従ってこれはむしろ、

囲碁盤が、半天恒星星図の写しである事を証明

していると考えられる。なぜなら、
吐蕃国では中国唐王朝と異なり、インド伝来の、
正弦表を良く見て、

②グローバル標準としての弧度法では円周を、
360°に分割している事に気がついていた。
ので、それに合わせたからだ

と考えると、旨く説明できるからである。
過去のデータが膨大な量有った為に、
今更習慣を変えられない中国、唐王朝の暦学者・
天文道担当者とは異なり、

チベットでは、インド流、つまりはギリシャの
古代天文学に合わせ直す事を、元代ではなくて、
唐代に考えていた

のであろう。
 以上の事から、中国で17路囲碁盤の聖目
位置に、円周整数分割のこだわりが無い事。
チベットではインドに近かった為に、ヒッパル
コス~プトレマイオス流の、円周360°分割
法が、より早く考慮されたので、中国から伝来
した、囲碁盤の聖目を、円周整数分割の方が、
尤もらしいと見て、第4線から第3線に変えた
と考えると、シッキム17路囲碁盤の、聖目の
形が一応説明できる。以上の事から、

碁盤の聖目の付け方に関しても、囲碁と
中国恒星天文道、中国暦道との間に、
強い相関があると仮定して、矛盾が特に無い

と言えるという事に、なるのではないかという
事になるのである。(2019/12/01)

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