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”カンボジア・シャッツロン”は誤情報の疑い(長さん)

本ブログでは過去、”世界の将棋”に記載の
カンボジアの象棋系統のチェスバリアントを、
シャッツロンという名称で紹介した。が、
西暦2010年頃に、欧州のゲーム研究者に
よって、誤情報である強い疑いが、出されて
いたようだ。情報元は、英文の
wikipedia”Ouk-Khmer
(Hill’s version)”に有る。
 ”世界の将棋の記載は、誤った情報のコピー
であり、タイのマークルックと同じゲームを、
誤って改変して、別のゲーム種があるかのよ
うに、表現しただけ”との欧州ゲーム収集家
の主張があるという事である。

正しいとすれば歩兵の有るマークルックは幻

だったのかもしれない。
 現時点で見ると、八方桂が近王型駒へ成れ
ない限り、ポーンを歩兵に変える有力な動機
は余り見あたら無い。
 よって、本ブログで過去論じたときには、

中国シャンチーの兵卒駒へ、合わせただけ

と結論してきた。
 なお、欧州のゲーム研究家には、あるいは
ピンと来ないのかもしれないが、

カンボジアの象棋に、交点置きのものが過去
本当に無かったのかどうかについては、更に
研究が必要

だろう。
 また英語版のwikipediaの前記項
目によると、少なくとも象の近王動きルール
は、カンボジアの現地言語から英訳する際の
単純な誤訳だったと言う事である。行き所と、
相手駒を取れるときの動きが一致しない副官
と象というルールも、存在は怪しいようだ。
なお私は勝手に変えたが、幻シャッツロンの
兵駒は、

王に成るルールであると、本当に情報の出所
に記載されてあって大臣とは書いてなかった

という事である。最後の点に関して私は、
梅林勲、岡野伸両氏に、この場を借りて、深
くお詫びしておきたい。(2019/12/26)

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