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Yahooブログ閉鎖と普通唱導集唱導唄再掲載(長さん)

うっかりして見逃したが、先月15日に表題のよう
に、Yahooブログが閉鎖していた。溝口和彦氏
のブログの移行が、確認できないので、とりあえず、
無くなる事による、本ブログにとっての最大の痛手
である、普通唱導集の大将棋、小将棋等の唱導唄の、
原文を再掲載しておく。
以下、溝口ブログの記載の要部。

 『普通唱導集』は1297~1302年頃、良季
によって編纂される。
上巻「世間部」に俗世間の職業別追悼文例集の如き
記事がある。


 博打 伏惟 々々々々

 或時打梨而無衣 直垂打入而姿衰

 或時折花而有粧 小袖折重而頸短


 囲碁 伏惟 々々々々

 算一両之目算 誠通神既難測

 弁生死之意趣 縦如仏豈夫及


 小将基 伏惟 々々々々

 昇歩兵而成金 入聖目既無程

 飛桂馬而替銀 驚敵人亦有興


 大将基 伏惟 々々々々

 反車香車之破耳 退飛車而取勝

 仲人嗔猪之合腹 昇桂馬而支得


 双六 伏惟 々々々々

 五六重六 天骨而任其手

 要金入金 地躰只得其骨

以上、溝口和彦氏のブログよりの転載。
今まで上記の内容は必要に応じて、溝口和彦氏の、
Yahooブログを参照していた。直接ブログに
跳んでいたので、ホストのアナウンスを私は聞き
漏らしてしまった。
 今回の閉鎖に関しては、ブログホスト全般の、
持続性に関する信用度は、どこもオーダーとして
は、数十年以下と言う事であり、当人が他界して、
遺族にフォロー不可能となれば、そのようになる
のは、仕方が無い事だと思っている。
 そもそもnetは緊急時に、情報をなるべく早
く、広めるような使い方が最も適しており、長く
保存する事を、主体にしているようには、思えな
い。だから最近、昔の史料を捜索していて思うが、
長く主張を残したいと思うのなら、小型の陶器状
の物品多数に、墨黒のペンで字を書いて、方々に
埋設して置くのが、1000年、2000年といっ
た時間の長さを考えたときに、情報を最も長持ち
させる最善方法だと感じている。生分解しないよ
うに今時はむしろ、工夫して作られたプラスチッ
クは、とても適した代替だが、生態系の打撃にな
るので、ここでは特には御薦めしない。
 話を元に戻すと、溝口和彦氏のブログは、記事
が305ページあり、主張は多岐にわたっていた。
が、少なくとも現在webで確認する限り、彼の
主張で著名なのは、普通唱導集の大将棋唱導唄に
関する、彼の解釈についてである。つまり、上記
史料の考察が、肝という事である。解説書はかな
り高価な専門書籍だし、今の所、良季が別の所で、
将棋史に関連する主張をしているという情報も無
い。よって、漫然とだったが、元文献をあたらず、
私は、溝口氏のブログの孫引きを、これまで通し
てしまった。なお、13升目を連想させる13仏
が、南北朝時代には存在しない事を示唆する文献
としても普通唱導集は有名だ。つまり、むしろ本
ブログにとっては、ネガティブな要素も共存する
史料である。何れにしても、

個人的には、上に書いた部分を仮に保管して
いなかったとしたら、相当の打撃

になる所であった。
欲を言ったらきりが無いが。コメントを消したり
出したりのYahooブログの”例の件”の時代
に、将棋史の意見を彼のブログに、私は書くばか
りでなく、彼のブログのシステム自体に対して、
自分から率先して加勢するべきだったと、今は反
省させられている。なお、今の著作権法は緊急の
場合の規定が無いので、こうした対応への足かせ
となる。よって私と違って能力が有る方も、著作
権法には御注意頂きたい。なお”言っている本人”
についてだが。

普通唱導集の遊戯物4種類の記載の中で、他の3
つの唱導唄は、局面が上のように、特に局所的で
は無い。しかし、普通唱導集大将棋は、ゲームの
コツに関して、述べられている事柄しか肝が無い
というのが本ブログの解釈であり、鎌倉市今小路
西遺跡、小町JR鎌倉駅前出土”搦口口口口口王
馬馬仲口”木片もそれを示唆するので致命的問題
だと本ブログでは見て居ない。

以上のように”引用”して、このページの著作権
法違反は回避しておく。(2020/01/03)

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