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国立天文台暦計算室の出差説明図に問題有り疑い(長さん)

以前、日本の文化の継承のため、国立天文台
暦計算室の月に対する太陽摂動の説明のうち、
特に出差に注目するように述べた。最近暦計
算室の、月の黄経不等に関する、出差の図を
確認した結果、西暦1971年四訂新版の、
荒木俊馬著”現代天文学事典”(恒星社)の

記載と合って居ないように見える

のに気がついた。

月の軌道の扁平加減に対する、太陽引力によ
る引き伸ばしと押しつぶしの方向が、90°
国立天文台説明は違う

との意味である。荒木俊馬氏著書§443の
259ページから260ページの間のへんに、
だいたい次のように書いてある。
(引用)
もちろんm=0(太陽の1年動きに対する、
月の1カ月動きとの比で、約1/13.368・・
注釈者本ブログ)のときにe*=e(定数)
となり、mが0でないならば、δもe*も変
化する。即ち式(7)から明らかなように、
朔望時に、

e*=e(1-15/8×m)~e(1-1/7)、

上下弦の時に、

e*=e(1+15/8×m)~e(1+1/7)、

そしてそれぞれの中間の、月太陽黄経差の
ときに、e*=eとなる。それゆえ月の離
心率はeより約1/7ほど増減して見える
わけである。
(以上引用)
(実際には、”中間の、月太陽黄経差のと
きに”のところには、”ψ*-ψ’*=±45°、
±135°の時に”と書いてある。)

つまり、太陽方向に対して平行ではなくて、
その直角に、月の軌道は潰れるという事

であるとみられる。なぜなら、
楕円は、離心率が1より遠くて0に近けれ
ば、離心円とだいたいおなじだからである。
 なお月の平均的な離心率eは0.055
前後である。
 つまり元々の楕円で、つぶれが目立つの
は、焦点と反対方向(近地点と遠地点)で
あり、中間の経度つまり焦点近く(近地点)
と、90°、270°違う所の、焦点から
の距離は、変形により余り目立たない。三
角関数のコサインが、0°近くでは、少し
ズレても1に近いからだ。効き方は、0°・
180°の組と、90°・270°の組と
で、数倍違うはずではなかろうか。だから、
荒木俊馬氏の説明から見て明らかに、

太陽は月の対地球軌道を直角に潰している

事が記載から判る。上の説明で1/7の直
ぐ前の所に付いた、プラスとマイナス記号
の、どちらが、どちらかが重要だ。これは、

国立天文台、暦計算室の月の太陽による
摂動に関する出差の説明図で、潰れる方向
が、90°違うように見える

という意味になると、私は思う。
 もう少し、以上の論理が正しいかどうか、
精査が要るとみられる。今述べた論が正し
い事が仮に判ったら、本ブログより、

日本の伝統文化の継承・保存のため、

然るべき連絡を国立天文台にするつもりだ。
国立天文台のページが間違っているという
のが事実だとしたら、これは相当にヤバイ。
(2020/01/09)

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